幼稚園・保育園のごっこ遊びの広げ方のアイディア集(4歳・5歳児向け)

幼稚園・保育園のごっこ遊びの広げ方のアイディア集(4歳・5歳児向け)

幼稚園・保育園でのごっこ遊びは、子どもたちの想像力や社会性を育む大切な時間です。

お店屋さんごっこや病院ごっこ、ヒーローごっこなど、子どもたちは遊びの中でさまざまな役割を経験し、友だちとのやりとりを楽しみながら学びを深めていきます。

しかし、現場の保育士さんからはこんな悩みの声も聞かれます。

・「ごっこ遊びがいつも同じパターンになってしまう…」
・「最初は楽しそうなのに、途中で盛り上がらず終わってしまう…」
・「子どもたちがどう遊びを広げるか分からず、関わり方に悩む…」

せっかくのごっこ遊び、もっと子どもたちが夢中になり、楽しみながら学びを深められるようにしたいですよね。

この記事では、4歳・5歳児向けに、ごっこ遊びを何倍も楽しくする発展アイデアをたっぷりご紹介します!

遊び方をちょっと工夫したり、保育士がさりげなく関わることで、ごっこ遊びの世界は無限に広がります。明日からすぐに実践できるヒントを詰め込みましたので、ぜひ試してみてくださいね!

目次

ごっこ遊びが広がらない原因とは?

ごっこ遊びは、子どもたちが主体的に楽しむ遊びですが、「なかなか広がらない…」「すぐに終わってしまう…」と悩むこともありますよね。

ここでは、ごっこ遊びが発展しづらい原因を整理してみましょう。

① いつも同じ流れになってしまう

子どもたちはお気に入りのごっこ遊びを繰り返すことが多く、「いつもお店屋さんごっこ」「毎回ヒーローが悪者を倒して終わり」 など、ワンパターン化しやすい傾向があります。

新しい刺激がないと、遊びが広がりにくくなってしまいます。

② 途中で飽きてしまう・展開が広がらない

「お店屋さんごっこを始めたのに、すぐに違う遊びをし始めてしまう…」ということはありませんか?

これは、遊びの中に「次にどうする?」という展開が生まれないことが原因です。ごっこ遊びには「目的」や「ストーリー」が必要ですが、それがないとすぐに終わってしまうことがあります。

③ 一部の子だけが主導権を握りがち

ごっこ遊びでは、リーダーシップのある子が遊びを引っ張ることがよくあります。しかし、特定の子ばかりが主役になり、他の子が受け身になってしまうと、全員が楽しめる遊びにはなりにくいです。

「いつも○○ちゃんが先生役」「△△くんがヒーロー役ばかり」と固定化されると、遊びの広がりが制限されてしまいます。

④ 保育士がどう関わればいいかわからない

「ごっこ遊びは自由な遊びだから、見守るだけでいいの?」と迷うことはありませんか?

実は、適度に関わることで、子どもたちの発想を刺激したり、遊びの展開を助けたりすることができるのです。

しかし、「どこまで口を出していいのか」「どう関われば自然に遊びが広がるのか」が分からず、うまく介入できないと感じることもあるでしょう。

これらの課題を解決するために、次の章では 「ごっこ遊びをもっと楽しく広げるアイデア」 をたっぷり紹介します!

ごっこ遊びの広げ方アイデア集

ごっこ遊びをもっと楽しく、そして発展させるためのアイデアを紹介します!

「いつも同じ遊びになってしまう」「途中で飽きてしまう」「どう関わればいいかわからない」 という悩みを解決するヒントを、実践しやすい形でまとめました。

① いつものごっこ遊びを発展させる工夫

「ごっこ遊びがワンパターンになりがち…」そんな時は、ちょっとした工夫を加えるだけで、遊びが何倍にも広がります! いつものごっこ遊びに新しい要素をプラスして、子どもたちの想像力を刺激しましょう。

1. 「+α」のアイテムを用意する

ごっこ遊びに使えるアイテムを少し増やすだけで、遊びが何倍にも広がります!

アイテムの例

  • レストランごっこ → メニュー表、食券、お金、レシート、おすすめメニューカード
  • お店屋さんごっこ → ポイントカード、クーポン、広告チラシ、レジ袋、特売POP
  • 病院ごっこ → 診察券、お薬手帳、カルテ、医療機器(ペットボトルで点滴)、名札
  • 郵便屋さんごっこ → 封筒、切手、ハンコ、配達リスト、手紙を書くための便せん

「本物みたい!」というワクワク感が、子どもたちの想像力を引き出します。

2. 「ミッション」を入れる(目的を作る)

子どもたちに 「達成するミッション」 を提示すると、遊びの世界がどんどん深まります!

ミッションの例

  • レストランごっこ → 「今日は特別なお客さんが来るよ!どんなメニューを出そう?」
  • 病院ごっこ → 「とても珍しい病気の患者さんが来た!どんな治療をすればいい?」
  • 警察ごっこ → 「怪盗が宝物を盗んだらしい!手がかりを探そう!」
  • お店屋さんごっこ → 「売り上げを増やすにはどうしたらいい?」
  • 郵便屋さんごっこ → 「遠くの町に大事な手紙を届ける方法を考えよう!」

「ただのごっこ遊び」から 「ミッションをクリアするゲーム感覚」 に変えると、子どもたちのワクワク感がアップします。

3. 「ストーリー性」を足す(ごっこ遊びを劇化する)

劇や絵本のように簡単なストーリーを足すと、遊びがどんどん発展していきます。

ストーリーのアイデア

  • 「今日は新しいお店がオープンする日!」
  • 「町で大流行している病気を治せるかな?」
  • 「今日は王様がレストランに来る日!特別な料理を作ろう!」
  • 「お店の商品が盗まれた!探し出そう!」
  • 「新しい宅配サービスを始めたよ!みんなに手紙を届けよう!」

ストーリーを作ると、子どもたちは次々と新しい展開を考えるようになります!

4. 「異なる遊びを組み合わせる」

違う遊びを組み合わせることで、新たな遊びが生まれます。

遊びの組み合わせ例

  • お店屋さんごっこ × 配達ごっこ → 「ピザ屋さんが出前サービスを始めた!」
  • 病院ごっこ × 研究所ごっこ → 「新しい薬を開発しよう!」
  • レストランごっこ × 工場ごっこ → 「オリジナルパンを開発して販売しよう!」
  • ヒーローごっこ × 警察ごっこ → 「街の平和を守る新しいチームを作ろう!」

ごっこ遊びが途中で盛り上がらないときの対策

ごっこ遊びを始めたものの、「思ったより続かない」「すぐに飽きてしまう…」ということはよくありますよね。そんな時に試せる 「遊びの広がりを生む工夫」 をご紹介します!

1. 「お客さん役」になって関わる(質問を工夫する)

保育士が遊びに入り、「お客さん」や「新しいキャラクター」 になることで、子どもたちの遊びが自然と広がります!

質問の例(遊びの世界を深める)

  • レストランごっこ → 「このスープの材料は何ですか?」
  • お店屋さんごっこ → 「この商品、特別な割引はありますか?」
  • 病院ごっこ → 「このお薬にはどんな効果があるんですか?」
  • 郵便屋さんごっこ → 「この手紙、すぐに届けてもらえますか?」

「え? どうしよう?」と子どもたちが考えざるを得ない質問 をすると、自然に会話が広がります

2. 「問題」を発生させる(困った状況を作る)

遊びが単調になるのを防ぐために、「あえてトラブルを起こす」 のも効果的です!

問題の例

  • レストランごっこ → 「卵が足りない!どうする?」
  • お店屋さんごっこ → 「仕入れた商品がなくなった!なぜ?」
  • 病院ごっこ → 「新しい病気が発生した!どうやって治療する?」
  • 警察ごっこ → 「怪盗が現れた!手がかりを探そう!」

「どうしよう!?」と考える機会が増え、子どもたちが自然と役になりきります。

3. 「違う役割」を増やす(役を追加する)

「お店の人 vs お客さん」だけだと、やりとりが固定化しがち。遊びの世界に新しい役を追加してみましょう!

役割を増やす例

  • レストランごっこ → 「食材を仕入れる人」「グルメ評論家」
  • お店屋さんごっこ → 「市場の仕入れ係」「配達員」
  • 病院ごっこ → 「薬剤師」「研究所の博士」
  • 警察ごっこ → 「ニュースキャスター」「探偵」

役割が増えることで、普段遊びに入りにくい子も参加しやすくなります。

4. 「新しいルール」を追加する(変化をつける)

ごっこ遊びに 「ゲーム的なルール」 を加えると、遊びにワクワク感が生まれます!

ルールの例

  • レストランごっこ → 「今日は特売日!お客さんが増えるかも?」
  • お店屋さんごっこ → 「くじ引きで割引が決まる!」
  • 郵便屋さんごっこ → 「1時間以内に届けるとボーナス!」

「タイムリミット」や「くじ引き」など、ゲーム的な要素を入れると、子どもたちが意欲的に参加します。

5. 「環境を変える」(舞台を移動させる)

遊ぶ場所や設定を少し変えるだけで、新鮮な気持ちで遊びが続きます!

環境を変える例

  • 「森のレストラン」にする(外遊びを活用)
  • 「宇宙警察ごっこ」にする(異世界設定)
  • 「おばけ病院」にする(ハロウィン遊び)
  • 「飛行機の機内販売」にする(旅行気分を味わう)

「場所」や「テーマ」を変えるだけで、普段のごっこ遊びがまったく違うものになります。

③ 保育士の関わり方のポイント

ごっこ遊びは 「自由に遊ばせるだけ」 でもある程度は楽しめますが、保育士がちょっとした関わり方を工夫することで、子どもたちの想像力が何倍にも広がります!

「どこまで口を出せばいいの?」「どう関わればいいの?」と迷うこともあると思いますが、以下を意識するだけで、遊びが自然に深まるようになります

1. 「ヒント」を出す(きっかけを与える)

保育士が最初に「ちょっとしたヒント」を出すことで、子どもたちが新しいアイデアを思いつきやすくなります!

「この後どうしよう?」と迷っている時にさりげなく投げかけるのがポイントです。

ヒントの例

  • レストランごっこ → 「今日は特別なお客さんが来るみたいよ?」
  • お店屋さんごっこ → 「新しいお店がオープンしたらしいね!」
  • 病院ごっこ → 「最近、この病院に珍しい病気の患者さんが来るって噂があるよ」
  • 警察ごっこ → 「昨日、ここで大事件があったらしい!」

「じゃあ、どうする?」と子どもたちが子ども同士で考える時間を作ることがポイントです。

2. 「ニュース」を伝える(物語のきっかけを作る)

保育士が「ニュースキャスター」のように 「町でこんな出来事があったらしい!」と遊びの世界に新しい刺激を加える のも効果的です。

ニュースの例

  • レストランごっこ → 「最近、新しいメニューが大人気らしいよ!」
  • お店屋さんごっこ → 「この町で今、○○が流行ってるらしいね!」
  • 病院ごっこ → 「最近、新しい病気が見つかったんだって!」
  • 郵便屋さんごっこ → 「どこかの町で、大切な手紙が届いていないらしい…」

「じゃあ、それを解決しよう!」と子どもたちの考える力を引き出します。

3. 「サプライズ」を仕掛ける(予想外の展開を作る)

ごっこ遊びの途中で「予想外の出来事」が起こると、子どもたちの遊びが一気に盛り上がります!

サプライズの例

  • レストランごっこ → 「このお店にテレビの取材が来ました!」(保育士がリポーター役)
  • お店屋さんごっこ → 「宝くじに当たったお客さんが来た!」(お金持ち役になる)
  • 病院ごっこ → 「すごく珍しい病気の患者さんが来ました!」(変な症状を演じる)
  • 郵便屋さんごっこ → 「急ぎの手紙が届いた!すぐに届けられるかな?」

新しい展開が生まれるので、ごっこ遊びが単調になりません。

4. 「大人も本気でなりきる」

保育士が「本気で役になりきる」ことで、子どもたちはその世界にどっぷり浸かれるようになります!

なりきり例

  • レストランごっこ → 「グルメ評論家」としてお店を訪れ、評価をする
  • 警察ごっこ → 「怪盗」になって宝物を盗み、追いかけっこをする
  • 病院ごっこ → 「重症の患者」になりきって、特別な治療をしてもらう
  • 郵便屋さんごっこ → 「外国のお客さん」になり、英語で話しかける

「子どもたちよりも保育士が夢中になる」ことで、遊びの世界がどんどん広がります。

らにごっこ遊びを広げたい方へ

「もっと手軽にごっこ遊びを発展させたい」「週案や日案にすぐ使えるアイデアが欲しい」という保育士さんや幼稚園の先生にぴったりのコンテンツがあります!

4歳児向け、5歳児向けごっこ遊びを発展させた活動案

このダウンロードコンテンツは、ごっこ遊びをテーマにした活動案を10個ずつ収録。子どもたちと何度も楽しめるアイデアが満載です!

  • 特徴その1:具体的な活動内容が項目別に記載
    • 活動案ごとに「ねらい」「準備するもの」「保育者の援助」「環境構成」などが詳細に書かれているので、日案・週案にそのまま使えます。
  • 特徴その2:何度も繰り返し楽しめる発展アイデア
    • 子どもの興味や成長に合わせて活動を展開できるヒントが多数記載。1つのごっこ遊びテーマを何日も続けて楽しめます!
  • 特徴その3:忙しい保育士さんの味方
    • ダウンロード形式なので、購入後すぐに活用できます。準備の時間を短縮しながら、保育の質を高められる便利なツールです。

お店やさんごっこの広げ方

このダウンロードコンテンツは、下記の項目別にお店やさんごっこの広げ方を100こ以上収録しています。

  • 1、お店の種類を増やす
  • 2、役割を増やす
  • 3、子ども同士のやり取りを増やす
  • 4、店舗デザインや設備の充実
  • 5、物語性を加える
  • 6、世界観を広げたお店やさんごっこ
  • 7、教育的要素を取り入れる
  • 8、科学やアートを取り入れる
  • 9、他クラスや地域との交流
  • 10、実際の行事につなげる

これを見ればお店やさんごっこの広げ方に困ることはありません!

その時々の子どもの姿に合わせて活用していただけます。

こんな方におすすめ!

  • ごっこ遊びをもっと発展させたいけれど、アイデアが思いつかない…
  • 週案や日案の作成を効率化したい!
  • 子どもたちともっと楽しいごっこ遊びの時間を作りたい!

ダウンロード形式なので、購入後すぐに活用できます!
詳細はこちらからご覧ください:

https://wakuwakutime.theshop.jp

ごっこ遊び以外にも、

・構成遊びから発展させた活動

・室内で行うルールのある集団遊び

・身体を動かす室内活動

・遊びの発展実例30選

・製作100選

まとめ

ごっこ遊びは、子どもたちが自分の世界を広げ、創造力やコミュニケーション力を育む大切な遊びです。

しかし、「いつも同じ遊びになってしまう」「途中で飽きてしまう」「保育士はどう関わればいいの?」と悩むこともありますよね。

今回ご紹介した 「ごっこ遊びを発展させるアイデア」 を活用すれば、遊びの世界をもっと広げ、子どもたちがより深く遊びに没頭できるようになります。

遊びを広げるコツは 「子どもたちがワクワクする仕掛けをつくること」です。少しの工夫で、普段のごっこ遊びが何倍にも楽しくなります。ぜひ、明日からの保育に取り入れてみてくださいね

BASEで

・活動案(週案・日案・活動のヒントに)

・遊びの発展の実例集

・製作100選

・発表会の台本

・パネルシアター

・製作・遊びキット

などを販売しています。

発表会の台本や遊びの発展の仕方などは、個別相談もついているものもあります。

インスタで、日々に追われ、保育を楽しめない保育士さんが、保育を楽しめるようなワクワクのヒントをお届けしています

  • 子どもも先生もわくわく楽しめる行事の案・作り方
  • パネルシアターや製作をより楽しめる方法
  • 遊びの発展の仕方

インスタ→wakuwaku_hoiku

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この記事を書いた人

フリーランス保育士のあやなです。
10年保育士をしています。
子ども達とたくさんの遊びを作り上げ、たくさんの子ども達とワクワクの時間を過ごしてきました。子どもも、保育士さんもママさんもパパさんも、みんながワクワクして、子どもと過ごす時間を楽しめるアイディアをこのサイトで紹介します。

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