5歳児クラスの室内遊びを考えるとき、こんな悩みを感じたことはありませんか?
室内活動が続くと、どうしても同じ遊びの繰り返しになってしまいがち。子どもたちも飽きてしまい、先生自身も「もっとワクワクできる遊びがあれば…」と感じることもあるでしょう。
でも、実は ちょっとした工夫や視点の切り替え で、室内遊びは無限に広がるんです!
この記事では、 「遊びを広げる発想法」 と 「先生も一緒に楽しめるアイデア」 をご紹介します。
いつもの遊びにちょっとした変化を加えるだけで、子どもたちは夢中になり、先生もワクワクできる活動に生まれ変わります。
室内遊びのアイデアを広げる発想法

「室内遊びのネタが尽きた…」「毎回同じ遊びになってしまう…」と感じること、ありますよね。
でも、新しい遊びをゼロから考えなくてもOK!実は ちょっとした工夫 を加えるだけで、いつもの遊びが 何倍も楽しくなるんです!
ここでは、室内遊びを広げる5つの発想法 を詳しくご紹介します。先生も一緒にワクワクしながら、遊びの幅を広げてみましょう!
① ルールを少し変えてみる
「いつもの遊びに新しいルールを足すだけ」で、子どもたちの反応が一気に変わります!
基本のルールはそのままで、少しのアレンジを加えるだけでOK。
アレンジのコツ
・動きを変える → いつもと違う方法で動く(ジャンプしながら、片足立ちで など)
・条件を加える → 特定の色や動作をしたらポイント加算、またはペナルティ
・新しい役割を作る → 「スペシャル鬼」など特別な役割を決める
・椅子取りゲームのアレンジ
→ 「ポーズ椅子取りゲーム」:座るときに決められたポーズをする(片足立ち・両手を上げる など)
→ 「お題椅子取りゲーム」:曲が止まったら「好きな果物を言いながら座る」など、お題を出す
・鬼ごっこのアレンジ
→ 「氷鬼」:捕まった人はその場でポーズを取る。
→ 「カメレオン鬼」:鬼が特定の色を言い、言われた色のものに触れていれば捕まらない
・ハンカチ落としのアレンジ
→ 「宝物ハンカチ落とし」:ハンカチではなく、ぬいぐるみや小さな箱などに変える
② 道具を変えてみる
いつもの遊びでも、使う道具を変えるだけで全く違うゲームに!
「この道具、他にどんな遊びに使えるかな?」と考えてみましょう!
新聞紙の活用アイデア
・新聞ボール投げ → 新聞紙を丸めてボールにし、玉入れゲーム
・新聞じゃんけん → 床に広げた新聞紙の上に立ち、負けたら半分に折って狭くする
・新聞橋渡り → 新聞紙を橋に見立て、落ちないように渡るゲーム
風船の活用アイデア
・ノーハンド風船バレー → 手を使わずに頭や足だけで風船を落とさずパスする
・風船リレー → 風船を落とさないようにチームで運ぶ
段ボールの活用アイデア
・迷路作り → 大きな段ボールを組み合わせて迷路を作る
・段ボール電車 → 紐をつけて引っ張りながら遊ぶ
③ ごっこ遊びをプラスする
「〇〇ごっこ」にするだけで、いつもの遊びが一気にワクワクします。
5歳児は 想像力が豊か なので、ごっこ遊びを取り入れると自然と盛り上がります。シンプルな遊びも「〇〇になりきる」と、全く違った遊びに変わります!
ごっこ遊びを取り入れるコツ
・「今日は〇〇になりきろう!」と導入する
・いつもの遊びにストーリーを加える
・先生も役になりきると、子どもたちの没入度UP!
リレーのアレンジ
・「忍者リレー」:忍者になりきって、音を立てずに素早く移動するリレー
・「動物リレー」:ウサギジャンプ、カメ歩き、ペンギン歩きなどの動物になって走る
・「お姫様&王子様リレー」:片手にカップを持ち、中のボールを落とさず運ぶ
じゃんけんのアレンジ
・「ヒーローじゃんけん」:負けたら「助けてー!」とポーズをとり、味方に助けてもらう
・「王様じゃんけん」:勝った人がじゃんけんのルールを決める
かくれんぼのアレンジ
・「お化けかくれんぼ」:見つかった人がお化けになり、残った人を驚かせる
・「探偵かくれんぼ」:見つかった人は「ヒント」を出し、最後の一人を探す手がかりに
④ 「今日のテーマ」を決める
「今日は〇〇の日!」とテーマを設定するだけで、遊びが特別なものに変わります。
子どもたちはテーマがあると「今日は特別!」と感じて、いつもの遊びも新鮮に楽しめます。
テーマを決めるときのポイント
・先生が朝の会でテーマを発表する
・子どもたちに「どんな遊びができる?」と問いかける
・活動の中でテーマに合う工夫を取り入れる
「動物の日」
・動物の動きをマネする「動物リレー」(カエルジャンプ、ゾウ歩き)
・先生が動物の鳴き声を出して、何の動物か当てる「鳴き声クイズ」
・みんなで好きな動物のジェスチャーをする「動物ジェスチャーゲーム」
「宇宙の日」
・みんなで宇宙飛行士になりきって「無重力ごっこ」(スローな動きで移動)
・宇宙人になって会話する「宇宙語ゲーム」(意味のない言葉を話して、相手に伝わるか挑戦)
・先生が「宇宙人役」になり、子どもたちとジェスチャーでコミュニケーション
「探偵の日」
・室内にヒントを隠して、みんなで謎解きをする「探偵ごっこ」
・先生が「何かがなくなった!」と言い、みんなで推理しながら探す「名探偵ゲーム」
⑤ 子どもにルールを考えさせる
「遊びのルールを子どもたちが決める」と、主体的に楽しめます!
子ども自身が考えた遊びは、愛着がわき、より夢中になって遊べます。
ルールを考えさせるときのポイント
・「この遊び、どうやったらもっと面白くなる?」と聞く
・「スペシャルルールを作ってみよう!」と提案する
・先生が考えたルールと、子どもが考えたルールを比べてみる
じゃんけんのアレンジ
・子どもに「いつもと違うじゃんけんを考えてみよう!」と提案
・「負けたらおもしろポーズをする」「勝ったらスペシャルカードがもらえる」など自由に考えさせる
鬼ごっこのアレンジ
・「新しい鬼ごっこを作ろう!」と問いかける
・「鬼が動けるのはカニ歩きだけ」「捕まった人がゾンビになる」などのルールが出てくる
先生もワクワク!みんなで楽しめる遊びアイデア

室内遊びは、子どもが楽しむだけでなく 先生も一緒にワクワクできることが大切です。
先生が心から楽しんでいると、子どもたちもその雰囲気を感じ取り、遊びがさらに盛り上がります。
ここでは、クラス全員で楽しめる遊びアイデア をご紹介!特別な道具を使わず、簡単にできるものを10こ紹介します。
①「ミッション鬼ごっこ」
遊び方
- 鬼ごっこに「ミッション」を加えることで、戦略性をプラス!
- 例:「捕まったら動物の鳴き声を3回やれば復活できる」「3回ジャンプすれば逃げられる」
- 先生が「ボーナスミッション!」を突然出して、特別ルールを発表
ポイント
- 先生が「今日はどんなミッションにする?」と子どもたちに聞くと、どんどんアイデアが出てくる!
- クラス全体で協力するルールを作ると、一体感が生まれる
②「ストーリーリレー」
遊び方
- 先生が「ある日、森の中で○○が…」と、短いお話を作る
- 次の子が「そこに××がやってきて…」と続けていく
- 一周して話が完成したら、みんなで大笑い!
ポイント
- 先生が途中で「え!?でもそこに○○が現れて…!」と、予想外の展開を入れると盛り上がる
- 「宇宙のお話」「動物が主役のお話」など、テーマを決めてみるのもおすすめ
③「先生VS子ども!チャレンジゲーム」
遊び方
- 先生と子どもたちが対決するミニゲームを用意
- 例:「じゃんけん10回勝負」「1分間片足立ち」「風船を1分間落とさない対決」
- 先生がわざと負けそうになったり、突然作戦を変えたりすると、子どもたちも大興奮!
ポイント
- 「先生が負けたら罰ゲーム!」を入れると、子どもたちの応援がヒートアップ!
- 先生が本気で楽しむことで、子どもたちも夢中になる
④「風船お絵かきリレー」
遊び方
- 風船にペンで簡単な絵を描き、それをヒントに何の絵か当てる
- 例:「お題:ゾウ」→ 1人目が耳を描き、2人目が鼻を描き、3人目が足を描く
- みんなで協力して絵を完成させる!
ポイント
- 「何を描くかは先生しか知らない!」とすると、子どもたちはさらにワクワク
- 先生が「これは何に見える?」と聞くと、意外な答えが返ってくることも!
⑤ものまねリレーゲーム
遊び方
- 先生が 最初の子にだけ 「お題」を伝える(例:カエル、消防士、おばあちゃん など)
- その子がジェスチャーだけで次の子に伝え、リレー形式で最後の子までつなぐ
- 最後の子が「何のマネをしているか?」を答えられたら成功!
ポイント
- 「お題をナイショにして最後まで伝わるか?」とすると、子どもたちは大興奮!
- 先生も一緒にやると、大爆笑の展開に!
⑥うそつきインタビュー
遊び方
- 先生が子どもたちをインタビューし、「好きな食べ物は?」など質問
- 先生が「今から答えるのは ホントのこと or うそ どちらでもOK!」とルールを発表
- 子どもたちは「先生、ぼくは昨日ドラゴンを飼いました!」など、ウソを交えて答える
- 他の子たちが「それ本当?」「ウソ?」と推理する!
ポイント
- 先生が「えー!本当に!?どうやって捕まえたの?」とノリノリで聞くと、さらに盛り上がる!
- 想像力が育ち、自由な発言がしやすくなる
⑦まちがいさがしポーズ
遊び方
- 先生が最初に 普通のポーズをとる
- 子どもたちは目をつぶり、その間に先生が ちょっとだけポーズを変える(片手を上げる、足を広げる など)
- 目を開けたら「どこが変わったか?」を当てるゲーム
ポイント
- 先生のポーズが どんどん難しくなる と、子どもたちの集中力が増す!
- 「先生のポーズをマネして、誰が一番長くキープできる?」という競争もできる
⑧無重力風船ゲーム
遊び方
- 風船を1つ用意し、「床に落とさないようにチームでキープ!」
- 先生が「次は手を使っちゃダメ!」「頭だけでキープ!」などの ルールを追加 すると、どんどん難しくなる
ポイント
- 風船が落ちるたびに 新しいルール を追加すると、どんどん楽しくなる!
- 先生も参加して、途中で風船を「そっと蹴る」とハプニングが起きて大盛り上がり
⑨目をつぶってお絵かき
遊び方
- 子どもたちが 目をつぶったまま、お題の絵を描く!(例:犬、家、太陽 など)
- 終わったら 目を開けてビックリ! どんな絵ができたかをみんなで大笑い
ポイント
- 先生も一緒に描くと、「先生の絵がヘン!」と子どもたちは大爆笑
- 「描いた絵にタイトルをつける」と、さらに想像力が広がる
⑩どっちがホンモノ?
遊び方
- 先生が 「本物の○○はどっち?」 と2つのジェスチャーをする(例:正しいラジオ体操 vs ちょっと変なラジオ体操)
- 子どもたちは どっちが本物か? を当てる
- 先生が わざと変なポーズをする と、大爆笑!
ポイント
- 「先生が間違えているかもよ?」と誘導すると、子どもたちが夢中に!
- 最後に 子どもたちにホンモノの動作をやってもらう ことで学びにつながる
さらに遊びを広げたい方へ

「もっと手軽にごっこ遊びを発展させたい」「週案や日案にすぐ使えるアイデアが欲しい」という保育士さんや幼稚園の先生にぴったりのコンテンツがあります!
5歳児向け ごっこ遊びを発展させた活動案
このダウンロードコンテンツは、ごっこ遊びをテーマにした活動案を10個収録。子どもたちと何度も楽しめるアイデアが満載です!
- 特徴その1:具体的な活動内容が項目別に記載
- 活動案ごとに「ねらい」「準備するもの」「保育者の援助」「環境構成」などが詳細に書かれているので、日案・週案にそのまま使えます。
- 特徴その2:何度も繰り返し楽しめる発展アイデア
- 子どもの興味や成長に合わせて活動を展開できるヒントが多数記載。1つの遊びのテーマを何日も続けて楽しめます!
- 特徴その3:忙しい保育士さんの味方
- ダウンロード形式なので、購入後すぐに活用できます。準備の時間を短縮しながら、保育の質を高められる便利なツールです。
こんな方におすすめ!
- ごっこ遊びをもっと発展させたいけれど、アイデアが思いつかない…
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ごっこ遊び以外にも、
・構成遊びから発展させた活動
・室内で行うルールのある集団遊び
・身体を動かす室内活動
・遊びの発展実例30選
・製作100選
など多数あります。
室内遊びをもっと楽しむためのポイント

室内遊びをもっと楽しむためのポイントをまとめました。
① 先生自身が「ワクワク」することが一番大事!
「子どもたちを楽しませなきゃ!」と考えるよりも、先生自身が楽しんでいるか? が重要です。
なぜなら、先生が本気で楽しんでいると、子どもたちもその雰囲気を感じ取って 自然と夢中になる からです!
先生が楽しむための工夫
・「今日は先生も本気でやるよ!」と宣言して、積極的に遊びに参加する
・先生が わざと負ける&ミスをする と、子どもたちが大爆笑!
・「先生も初めてやる遊びなんだけど…」と新しい遊びを一緒に楽しむ
② 子どもが主体的に遊びを作れる環境を!
先生が遊びをすべて決めてしまうのではなく、子ども自身にルールや遊び方を考えさせる と、より夢中になれます!
子どもが主体的に関わる工夫
・「この遊び、どうやったらもっと楽しくなるかな?」と聞いてみる
・ルールを子どもたちに決めさせて、先生も一緒にルールに従う
・「今日の特別ルールは○○くんが考えてね!」とリーダーを作る
③ 「遊びのアレンジ力」を身につけると、アイデアに困らない!
「またこの遊び?」とマンネリにならないためには、遊びをアレンジする力 をつけることが大切です!
上記で書いたアレンジのコツ
・ルールを1つだけ変える → 例:「鬼ごっこをジャンプ鬼ごっこにする」
・ごっこ遊びの要素を足す → 例:「リレーを忍者リレーにする」
・道具を変えてみる → 例:「新聞紙を橋に見立てて島渡りゲームにする」
・テーマを決める → 例:「今日は『探偵の日』だから、謎解き遊びをする!」
④ 子どもの「楽しい!」を観察しよう
どんな遊びを取り入れるか迷ったときは、子どもたちがどんな遊びに夢中になっているか? を観察するのがポイントです。
遊び選びのヒント
・最近のブームを取り入れる → 例:「忍者ごっこが流行っているなら、忍者風の遊びを考える」
・子どもたちが何に笑っているか? を意識する
・「この遊びどうだった?」と感想を聞きながら、次の遊びにつなげる
⑤ 「遊びカレンダー」を作るとマンネリ解消!
「今日は何しよう?」と毎回悩まないために、あらかじめ遊びのアイデアをストックしておくのもおすすめです!
遊びカレンダーの作り方
・1週間ごとにテーマを決める(例:「月曜は体を動かす遊び、火曜は言葉遊び」)
・遊んだ遊びをリスト化しておく → 「最近やっていない遊びをまたやってみよう!」
・子どもたちと一緒にカレンダーを作る → 「この日は○○ゲームがいい!」とリクエストを聞く
まとめ
ここまで、室内遊びを広げる発想法&先生もワクワクできる遊びアイデア をご紹介しました!
「遊びのバリエーションが増えて、さっそく試してみたい!」とワクワクしてもらえたら嬉しいです。
ぜひ子ども達とワクワク楽しい時間を過ごしてください。
BASEで
・活動案(週案・日案・活動のヒントに)
・遊びの発展の実例集
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発表会の台本や遊びの発展の仕方などは、個別相談もついているものもあります。
インスタで、日々に追われ、保育を楽しめない保育士さんが、保育を楽しめるようなワクワクのヒントをお届けしています。
- 子どもも先生もわくわく楽しめる行事の案・作り方
- パネルシアターや製作をより楽しめる方法
- 遊びの発展の仕方
インスタ→wakuwaku_hoiku