「遊びを広げたいけれど、どうしたらいいんだろう?」
そんなふうに悩む保育士さん、実はとっても多いんです。特に、まだ経験が浅いとアイディアを考えるのも一苦労ですよね。
でも、大丈夫!絵本があれば、子どもたちと一緒に遊びの世界をぐんと広げられます。
絵本は子どもたちにとってもわかりやすく、保育者にとっても遊びのヒントがたくさん詰まった頼れる存在です。
この記事では、3・4・5歳児を対象に、絵本から遊びを広げるコツとアイディアをたっぷりご紹介します。
最後には、すぐに使える遊び発展アイディア集(PDF)のご案内もありますので、お楽しみに!
絵本が遊び展開に役立つ3つの理由

1. 子どもがイメージしやすい
絵本の中には、子どもたちがワクワクするキャラクターや場面がたくさん登場します。
そのため物語を通じて「こんなことやってみたい!」という気持ちが自然と芽生えます。遊びを無理に提案しなくても、子どもたち自身が絵本の世界を再現したり、広げたりしやすくなるのです。
特に3・4・5歳児は、ごっこ遊びやイメージ遊びが大好きな年齢なので、絵本の世界観がそのまま遊びの土台になります。
2. 活動の導入がスムーズ
絵本を読んだ直後は、子どもたちの集中力と興味が高まっています。
このタイミングで遊びにつなげると、自然に活動へ移行できます。「今のお話の〇〇みたいにやってみよう!」と声をかけるだけで、遊びに入るきっかけができます。
導入の時間がスムーズになり、無理なく全員が参加できるのも絵本の良いところです。
3. 保育者もアイディアを考えやすい
「遊びを広げて」と言われても、テーマが自由すぎると何をどう考えたらいいか迷いますよね。でも絵本があれば、ストーリーや登場人物をヒントに自然とアイディアが浮かびます。
たとえば「どんなごっこ遊びができるかな?」「このキャラクターを作ってみようかな?」と考えることで、無理なく遊びを展開できます。
絵本は保育者にとっても“遊びの地図”のような存在なのです。
【実践】絵本選びの3つのコツ

遊びを広げやすい絵本を選ぶことで、活動の発展がグッと楽になります。
ここでは、初心者の保育士さんでも意識しやすい3つのポイントをご紹介します。
1. イメージしやすい内容を選ぶ
キャラクターや場面がわかりやすく、子どもたちがイメージしやすい絵本を選びましょう。
特に繰り返しの構成やユニークなキャラクターが登場する作品は、子どもたちの興味を引きやすく、遊びにも展開しやすいです。
2. 子どもの発達や興味に合ったテーマ
3・4・5歳児は年齢によって興味や理解できる内容が異なります。
例えば、3歳児には簡単で楽しい動きがある絵本、5歳児には少しストーリー性のあるものを選ぶと良いでしょう。
子どもたちの日頃の遊びや会話からヒントを得るのもおすすめです。
3. 遊びに発展しやすい要素があるか
物語の中に動作(跳ぶ・走るなど)や製作につながるモチーフ(家・魚・色など)が登場する絵本を選ぶと、遊びのアイディアが考えやすくなります。
特に「〇〇ごっこ」や「〇〇を作ろう!」と展開できる題材は、子どもたちも盛り上がります。
【ステップ式】遊び発展法

「遊びを広げる」といっても、いきなり難しい活動を考える必要はありません。段階を踏めば、自然に遊びは発展していきます。
ここでは、初心者の保育士さんでも実践しやすい3ステップをご紹介します。
ステップ1:絵本を読む
まずは、子どもたちと一緒に絵本の世界を楽しみましょう。
読み聞かせの時間を大切にし、キャラクターやお話の内容について子どもたちと会話すると、興味を引き出せます。
子どもたちの反応や好きな場面に注目しておくと、次のステップが考えやすくなります。
ステップ2:簡単な導入遊び
絵本の内容を取り入れた簡単な遊びを提案します。
たとえば、物語の動きを真似したり、キャラクターになりきってみたり。ごっこ遊びや体を使った表現遊びがおすすめです。
この段階で子どもたちの「もっとやりたい!」という気持ちを引き出せれば、次の発展につながります。
ステップ3:製作や運動遊びに展開
導入遊びが盛り上がったら、製作や運動遊びに発展させましょう。
絵本に出てきたキャラクターを作ったり、物語の世界をブロックや段ボールで再現したりします。子どもたちと一緒に考えながら作ると、主体的な遊びになります。
【事例紹介】人気絵本×遊びの展開例
ここからは、実際に3・4・5歳児で人気の絵本3冊を使って、どのように遊びを発展できるかをご紹介します。
どれもさらに詳しいアイディアをまとめたPDFもご用意していますので、気に入ったらぜひチェックしてくださいね。
『100かいだてのいえ』
発展アイディア:
- 製作遊び:「〇〇かいだてのいえ」を子どもたちと作る(積み木や空き箱などを使用)
- ごっこ遊び:絵本に登場する動物になりきって「おうち探検ごっこ」
- 言葉遊び:「もし100かいだてのいえがあったら?」と自由に階ごとのテーマを考える
『くれよんのくろくん』
発展アイディア:
- 色探しゲーム:保育室や園庭で絵本に出てくる色を探そう
- 共同お絵かき:大きな模造紙に、みんなで「くろくんと仲間たち」の絵を描く
- ストーリーづくり:「くろくんの新しい冒険」を子どもたちと考え、簡単な劇ごっこに
『にじいろのさかな』
発展アイディア:
- 製作遊び:キラキラ素材で「にじいろのうろこ」を作り、自分のさかなを飾ろう
- 協力ゲーム:お友だちと力を合わせて「うろこ運びゲーム」や「さかなのパズル」
- 感情表現遊び:絵本のテーマにちなんで「うれしいとき」「かなしいとき」の気持ちを表現
まとめ
遊びの展開に悩む保育士さんでも、絵本を使えば無理なく楽しく遊びを広げることができます。
絵本は、子どもたちのイメージを引き出し、保育者にもアイディアを与えてくれる遊びの地図のような存在です。
この記事でご紹介したステップと実例を参考に、ぜひ保育の中で実践してみてください。
小さな工夫でも、子どもたちは驚くほど豊かに遊びを広げてくれます。
もっと詳しいアイディアが知りたい方は、『100かいだてのいえ』『くれよんのくろくん』『にじいろのさかな』を使った遊び発展例をまとめたPDFをご活用ください。
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