子どもってごっこ遊び、好きですよね。子どもがごっこ遊びをしている姿を見て、「毎回同じようなことをして楽しいのかな?」と思うこともあると思います。
実はごっこ遊びには、子どもをワクワクさせる要素がたくさんあるんです。またごっこ遊びをすることで、自然と身に付く力がたくさんあり、ごっこ遊びは学びの宝庫です。
今回はそんなごっこ遊びを保育園での実例写真も混じれながら、30種類紹介します。
ごっこ遊びの種類
ごっこ遊びの種類ごとに30種類紹介します。
ごっこ遊びはより本格的に、本物に近づけられるようにすると、子どもはどんどん夢中になります。
本物のようにするにはどうしたら良いか子どもと考えながら、必要なものを作ったり、あるもので代用していくことも楽しいです。
身近な生活
子どもにとって身近な生活は、ごっこ遊びの題材にしやすいです。
おままごと
お家遊びでも定番のおままごと遊び。 いつも同じ遊び方で、すぐに飽きてしまう(マンネリ化)ことも多いのではないでしょうか 。
どうしたらより楽しめるのだろう、発展できるのだろうと悩んでいる方もいらっしゃると思います。下記の方法も試してみて下さい。
・本物のメニューを使う
→ポストに入るチラシを捨てずに使ったり、レストランのメニューをネットでコピーし、本物のメニューを使うと、より本格的になります。店員さんとお客さんのやり取りが生まれ、レストランごっこに発展していきます。
また料理本を見て、作り方を見ながら作るのも楽しいです!
・おもちゃではなく、本物のキッチン道具を使う
子どもは本物に憧れを持ちます。おままごとの玩具で遊ぶことも十分楽しいですが、本物のキッチン道具(スプーンやトング、箸、お皿、コップ、フライパンなど)などを使うとより楽しめます!
100円均一などで玩具ではなく、キッチン道具を買ってみるのもおすすめです。
・道具を作る(レジ、冷蔵庫、電子レンジなど)
段ボールなどでままごとで使う道具を作ってみるのも楽しいです。子どもが好きなキャラクターや色の折り紙やシールを貼ると、世界に一つだけのオリジナル家電ができ、子どもは大喜びです。
また子どもと一緒に作り始めると、思わずお母さん、お父さんが夢中になってしまうことも!
魅力的なダンボール工作の作り方がたくさん載っています。
・様々な素材を使い、見立て遊びをする
いちごの玩具はいちご、にんじんの玩具はにんじんにしかなりませんが、おままごとの食べ物以外のものを使うと、見立て遊びを楽しめます。
毛糸やチェーンを切ったもの、新聞紙や折り紙を丸めたもの、スポンジを切ったもの、フェルトを切ったもの、デコレーションボールなどなど、普段使っている食べ物のおもちゃを使わずに、身近な素材を食べ物に見立ててみましょう。
例)
チェーンがラーメンになったり、そばになったり・・・
ジスターがカレーの具材になったり、お金になったり・・・
フェルトが餃子の皮になったり、ハンバーガーの具材になったり・・・
子どもは想像力を持って遊ぶことがとても上手。遊びがさらに広がっていきます。
乗り物ごっこ
好きな電車や車などをダンボールで作り、運転手さんになって乗り物を動かすとワクワクしますね!
線路や信号機など実際に乗り物の近くにあるものも作ると、よりリアル感がでて楽しめます。
お仕事
憧れのお仕事のごっこ遊びは、子どもにとってワクワクとても楽しいものです。
お医者さんごっこ
お医者さんごっこも子ども達が大好きなごっこ遊びの一つ。聴診器、注射、薬などがあればお医者さんごっこを楽しめます。
また診断書や処方箋なども書くと、ひらがなの練習にもなりますね。ひらがながまだ難しい場合は、絵などで描いてあげ、子どもが丸をつけていくのもおすすめです。
何回も使えるように書いた紙をラミネートしたり、クリアファイルにはさみ、ホワイトボートマーカーで書けば何度でも使うことができます。
消防士ごっこ
かっこいい消防士に憧れる子は多いですよね。消防士の服や帽子を作って、消防士になりきってみて下さい。
警察官ごっこ
オリジナルの警察手帳を作ったり、指名手配書を作って、探偵ごっこをするのも楽しいです。
郵便屋さんごっこ
ポストを作り、友達と手紙交換。楽しみながら字を書く練習ができます。また切手やハンコを手紙に貼ると、より本物に近づきます。
美容院ごっこ
おしゃれが大好きな女の子。美容院ごっこは保育園で毎年人気のごっこ遊びの一つです。
100均一の化粧品やお母さんが使わなくなった化粧品を使って、お人形にお化粧をしたり、塗り絵にお化粧をし、おしゃれを楽しんでください。
Youtuberごっこ
カメラに向かって子どもがYoutuberのように自分のおもちゃやぬいぐるみ、好きなものなど紹介します。
どんな風に説明すれば伝わるか考えて商品を紹介することで、説明力やプレゼンテーション能力が身につきます。
お店屋さん
お店は子ども達にとって身近なもの。店員さんになりきる子ども達は生き生きとしています。
パン屋さんごっこ
〜小麦粉粘土の材料〜
・小麦粉(100g)
・水(50〜100cc)
・サラダ油(少々)
・食紅(色をつける場合)
上記の材料を混ぜこねると、小麦粉粘土ができます。
小麦粉粘土をパンの形にしてオーブンで焼くと、本物のパンのようになります。
ケーキ屋さんごっこ
スポンジの上にボンドをつけ、スパンコールやポンポンボールを置くと可愛いケーキができます。
シェービングフォームと洗濯のりを混ぜると、クリームになります。
お菓子屋さんごっこ
好きなお菓子を作ってかごに入れると、駄菓子屋さんができます。
また本物のお菓子にマスキングテープなどで値札をつけて貼るのもおすすめです。本物のお菓子を使うとよりリアルですね!
また「500円でいくつ買えるかな?」などお題を出すと、楽しみながら計算力もつきます。
お買い物の練習にもなりますね!
ジュース屋さんごっこ
色水を使ってジュースを作るのも楽しいです。ビニールカップで色水を作ったり、作った色水をR1容器に入れたり。
色水を作る際は、食紅がおすすめです。
お寿司屋さんごっこ
おすしを作って回転寿司ごっこはいかがですか。色々なネタを作ってみて下さい。
レストランごっこ
レストランごっこ。チラシやレストランのホームページなどでメニューを印刷し、メニューを作るとより本格的で楽しめます。
スーパーでお惣菜を何種類か買ってきて、メニューを書き、子どもに店員さんになってもらい、注文や配膳をしてもらうと、子どもは本当に店員さんになった気分で、とっても楽しめます。
クレープ屋さんごっこ
折り紙や色画用紙で生地や具材を作り、好きな具材を巻くと、オリジナルのクレープ屋さんができます。
ハンバーガー屋さんごっこ
バンズや野菜、お肉などを作り、色々なバーガーを作ってみて下さい。
アイスクリーム屋さんごっこ
折り紙を丸めてアイスクリームを作り、コーンやカップにのせます。チョコスプレーなどをのせるとより楽しめます。
ピザ屋さんごっこ
ダンボールなどで生地を作り、絵の具でソースを塗り、具材をのせると美味しそうなピザができます。
アクセサリー屋さんごっこ
モールやビーズなどを使ってオリジナルのアクセサリーを作るのも楽しいです。
アミューズメント
アミューズメント施設のごっこ遊びも楽しめます。
キャンプごっこ
室内用テントを使ってキャンプごっこ。テントの設置、ご飯を作る・食べる、寝るまでの1日を室内で再現。本当にキャンプに行ったような気分になれます。庭でバーベキューをしたらさらに気分も盛り上がりそうでしね!
キャンプの予行練習で、どんなことをやるか家族でシュミレーションをしても楽しいですね。
またこのようなテントが一つあると、お家遊びがとても広がります。
子どもはこのような狭くて閉鎖的な場所が好きなので、この中で様々なごっこ遊びをしたり、勉強をする子も。
気持ちが荒れている時などの落ち着く場所にもなります。
動物園ごっこ
廃材を使って立体的な動物を作るのも楽しいです。水辺、草原、サバンナなどの動物達が暮らす背景も作り、そこに動物達を置くとより本格的に楽しめます。
保育園では、子ども達が乗れるほどの大きな動物を段ボールで作り、動物に乗って動物園ごっこを楽しみました。
水族館ごっこ
魚の塗り絵を描いて魚を切ったり、廃材を使って魚を作り、作った魚達を壁などに貼り、水族館ごっこを楽しんでみてはいかかがですか。
図鑑などをみながら、魚の特性を書いたり、魚の特性を考慮して掲示しても楽しいです。
お祭りごっこ
子どもとどんなお店を作りたいか考え、様々な出店を作ってみましょう。
スーパーボールや魚のおもちゃを使って、スーパーボールすくいや金魚すくいをしたり、好きなキャラクターの塗り絵をし目の部分をクリ抜き、輪ゴムをかけてお面を作ったり、チョコバナナや焼きそばを作ってみたり・・・。
コンサートごっこ
衣装やマイクを作って、ステージに立てばアイドルやヒーローになれます。
チケットやポスターを作ると、より本格的ですね。
年齢ごとのごっこ遊びの楽しみ方
3歳、4歳、5歳の年齢ごとのごっこ遊びの楽しみ方を紹介します。
3歳児
・同じことの繰り返しが楽しい!
・なりきって遊ぶことが楽しい!
3歳児は模倣を通じてごっこ遊びを楽しむ時期です。
大人や身近な人の行動を真似して、簡単な役割を演じることが増えます。家族ごっこやお店やさんごっこなど、日常生活の中で見たことを再現する遊びを好みます。
遊び道具も身近なものを使い、スプーンや布などを代用して想像力を膨らませます。
まだ友達との協力が難しいこともありますが、一緒に遊ぶことで社会性の芽生えが見られます。遊びの中で言葉のやり取りも徐々に増えていきます。
4歳児
・友達とのやりとりが楽しい!
・イメージを広げて遊ぶことが楽しい!
4歳児は想像力がより発展し、ごっこ遊びの内容が多様化していきます。
日常の出来事に加え、物語の世界やファンタジー要素を取り入れた遊びも楽しむようになります。
例えばヒーローやお姫様など、特定のキャラクターを演じながら、シナリオを作って進めることができます。また、友達との協力プレイも増え、役割分担や対話を通じてコミュニケーション力を育みます。
5歳児
・イメージを形にすることが楽しい!
・友達と試行錯誤し、遊びを作り上げることが楽しい!
5歳児になると、ごっこ遊びのストーリーや役割分担がより複雑になり、遊びの幅が広がります。友達と一緒にストーリーを展開しながら、長時間にわたって遊び続けることができるようになります。
また、役割を深く理解し、例えば「お医者さんごっこ」であれば具体的な治療方法や患者とのやり取りなど、現実に近いシチュエーションを演じます。
ルールや順番を守りながら遊ぶことで、協調性やリーダーシップも自然と学んでいきます。
ごっこ遊びのメリット
ごっこ遊びのメリットや学べる力を5つ紹介します。
1. 創造力・想像力の発達
ごっこ遊びは、子どもの創造力や想像力を豊かにします。限られた物や空間を自由に発想し、何もないところから新しい世界を作り出す力が育まれます。
2. コミュニケーション能力の向上
ごっこ遊びでは、仲間と一緒にストーリーを進めることが多いため、自然とコミュニケーションの機会が増えます。自分の考えを言葉で表現したり、相手の話を理解したりすることで、言語能力が鍛えられます。
また、順番を守ったり、意見を交換したりする中で、協調性や相手を尊重する姿勢も学びます。
3. 問題解決能力の育成
ごっこ遊びの中では、想像の世界で様々な問題や困難が発生します。
例えば「お医者さんごっこ」であれば、患者役の友達がどんな病気なのかを推測して治療方法を考えたり、「お店やさんごっこ」では商品をどう売るかを考えたりします。
子どもは柔軟な発想や論理的な考え方を使い、解決策を見つけ出します。
4. 社会性の発達
ごっこ遊びでは、子どもが社会での役割やルールを体験的に学ぶことができます。警察官、医師、親など、様々な職業や役割を演じることで、他者との関わり方や協力の仕方を学びます。
また、社会でのルールを理解し、守ることの大切さも学びます。これにより、集団生活での適応力や協調性が育まれ、社会性が向上します。
5. 感情表現・共感力の向上
ごっこ遊びでは、子どもが様々なキャラクターを演じることで、異なる感情を体験し、表現する力が養われます。例えば、医者役であれば患者に対する優しさや励まし、家族ごっこでは親としての愛情や責任感を表現します。
また、役になりきることで、他者の気持ちに共感する力も身につきます。
まとめ
ごっこ遊びは、子どもがワクワク楽しめ、遊びながらたくさんのことを学ぶことができる遊びです。
また本物に近づけば近づくほど、ごっこ遊びを楽しめます。どうやったら本物に近づけるか子どもと一緒に考え、試行錯誤しながら、ごっこ遊びを楽しんでください。