小学校に入学する前の幼児期は、子どもたちが勉強に対して前向きな姿勢を持つための大切な時期です。
この時期に、「知らないことを知るって楽しい」という経験をたくさんすることで、小学校入学後に勉強に興味を持って取り組み、勉強を好きになることができます。
今回は、年長さん向けに、小学校で勉強が好きになるために今できる5つのことをご紹介します。
年長向けの教材や学べるおもちゃをお探しの方はこちらの記事もご覧ください。
勉強好きになる為にできること ①興味の種をたくさんまく
好奇心旺盛の幼児期に、子どもの興味を引き出すことが大切です。
様々な経験を通じて、子どもに「興味の種」をまくことで、将来的にそれが学びへの興味や勉強意欲へと繋がっていきます。
ただ、子どもの世界は狭く、大人の力がなければ新しいことを知る機会が少ないです。そのため大人が「様々なことに興味を持たせる環境を作ること」が大切です。
「興味の種をまく」例
・図書館に行き、様々なジャンルの絵本を一緒に読む、興味を持ったテーマについて図鑑で調べる
・公園に行き、虫や植物を観察する
・プランターで植物を育てる、公園で青虫を取り蝶になるまで飼育する
・科学館、動物園、博物館などに行って、知る機会を作る、五感を使って学ぶ
・一緒に料理をする
このような体験は、子どもの「知りたい」「もっと知りたい」という感情を引き出します。日常生活の中で色々な体験を通して、子ども自身が「なぜだろう?」と思う瞬間を作り出すことが大切です。
勉強好きになる為にできること ②0から1にする遊びを行う
「0から1にする遊び」とは、何もないところからアイデアを出し、自分で工夫して何かを作り上げるプロセスを楽しむ遊びです。
例えば、ブロック遊びや工作、ごっこ遊びなど、子どもが自分の頭の中にあるイメージを形にする遊びは、創造力や問題解決能力を育みます。
「0から1にする遊び」例
・ごっこ遊びで、イメージを形にしたり、より本物に近づくにはどうしたら良いか考える
・工作で、様々な素材に触れ、イメージしたものを作る
・レゴやブロックで、イメージしたものを作る
ごっこ遊びについてはこちらの記事もぜひ参考にして下さい。
勉強好きになる為にできること ③好きなことを探求する
子どもが好きなことに夢中になると、自然とそのテーマに関連する知識やスキルを吸収していきます。
例えば、恐竜に興味がある子どもは、恐竜について詳しく調べたり、絵を描いたり、フィギュアを使って物語を作ることで、自然と関連する単語や概念を覚えるようになります。
このように、子どもが「好きなこと」に没頭する経験が、自然と学びの姿勢を育みます。
親としては、子どもの「好き」を見つけてあげることが大切です。そして、その「好き」を広げられるような環境を整えてあげましょう。
「好きなことを探求する」例
・恐竜に興味がある子に、図鑑や関連グッズを用意する。
・電車が好きな子には、鉄道博物館に連れて行き、さらに知識を深める。
・音楽が好きな子には、楽器を触らせたり、リズム遊びを取り入れる。
勉強好きになる為にできること ④遊びの中で自然に学ぶ
子どもたちは遊びを通して、多くのことを学びます。特に、幼児期には遊びと学びが密接に関わっています。
数字や文字、色や形、空間認識といった基本的な概念は、遊びを通して自然と身につくものです。これにより、子どもは「学び」を意識することなく、楽しく学ぶことができます。
大切なのは、子どもが楽しんで取り組めるような工夫をすることです。学ぶことが自然な形で生活の一部になることで、勉強への抵抗感が少なくなります。
「遊びの中で自然に学ぶ」例
・ごっこ遊びでお金のやり取りをする。
・パズルやブロックで空間認識能力を高める。
・音楽遊びでリズム感や言語感覚を養う。
・日本地図や世界地図を貼って、旅行で行った場所、テレビで見た場所、図鑑で見た場所などをマークをつける
・ボードゲームで様々な力を育む
ボードゲームについてはこちらの記事もぜひご覧ください。
勉強好きになる為にできること ⑤質問されたらすぐに調べる
子どもが「これ、何?」や「どうして?」といった質問をした時に、その場で一緒に調べることが大切です。
子どもの好奇心は瞬間的で、その瞬間に興味を持ったことを探求することで学びのチャンスが広がります。
大人が「すぐに調べる」という姿勢を見せることで、子どもも「わからないことを調べる」ことが習慣化され、これが勉強の基礎となります。
「質問されたらすぐに調べる」例
・図鑑やインターネットを使って、一緒に調べる。
・知らない言葉や現象について、その場で簡単に調べる習慣をつける。
・親も「わからないことは調べる」という姿勢を見せる。
まとめ
小学校で勉強が好きになるためには、幼児期にたくさんの興味を引き出し、「知らないことを知るって楽しい」という経験をたくさんさせてあげることが大切です。
子どもの好奇心、探究心を大切に、「知ることって楽しい!」と勉強が好きになる基盤を作ってあげて下さい。