5歳児の冬の室内遊びに、子どもが自分で試したり、友だちと遊び方を考えたりできる活動を取り入れてみませんか。
この記事では、運動遊び・ゲーム・製作など7つの遊びを、準備物や手順、声かけとともに紹介します。
室内で過ごす日が続くと、いつもの遊びでは物足りなさそう。
でも、難しいルールを増やすと説明が長くなり、先生が進め続けることになってしまう。
そんなときは、遊びの中に子どもが選べる部分や、試して変えられる部分を少し残してみましょう。
この記事では、次のことがわかります。
- 冬の室内で楽しめる7つの遊びと準備物
- 子どもが考えたり試したりできる進め方
- 意見が分かれたときや、参加に差があるときの援助
- 一度の活動で終わらず、次の日も楽しむ工夫
冬を通して使える遊びに加え、12月・1月の時期に合わせて選べる遊びもまとめました。
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5歳児の冬の室内遊びは、何を工夫できるかで選ぼう

年長クラスだからといって、すべてを難しくする必要はありません。
基本の遊びは簡単にして、その中で選ぶ・試す・変える楽しみを用意できます。
今日の場所と子どもの興味から選ぶ
| 遊び | 子どもが工夫できること | 場所・時期の目安 |
|---|---|---|
| ペンギンバランスゲーム | 歩き方や卵の運び方 | 間隔を取って動ける場所・冬全般 |
| 冬のサーキット | コースの進み方や順番 | ホールなど広い場所・冬全般 |
| 手作り冬ビンゴ | 絵の配置、進行役 | 座って遊ぶ場所・冬全般 |
| 紙の雪づくり | 紙のちぎり方や降らせ方 | トレーを置ける机・冬全般 |
| 氷のステンドグラス風製作 | 色の重ね方や模様 | 製作できる机と明るい窓辺・冬全般 |
| サンタさんの工房 | 作る物、包み方、仕事の分け方 | 製作・ごっこのコーナー・12月頃 |
| 手作りお正月すごろく | マスの内容、遊びやすいルール | 落ち着いて遊べる場所・1月頃 |
一度に全部そろえなくても大丈夫です。
体を動かしたい日は運動遊び、じっくり作りたい日は製作など、今のクラスに合うものを選びましょう。
先生が決めることと、子どもが選べることを分ける
運動遊びなら、動く方向や待つ位置など、安全に関わることは先生が整えます。
そのうえで、どちらの道を通るか、何を変えて試すかを子どもが選べるようにします。
初めから、どんな遊びにする?とすべてを任せるより、まず一度やってみると、変えたいところを考えやすくなります。
体の使い方を試せる、冬の室内運動遊び

室内でも、歩く・またぐ・転がすなど、いろいろな動きを楽しめます。
速さを競う前に、自分に合う動き方を探せる形から始めましょう。
1.ペンギンバランスゲーム|卵を落とさず運べるかな?
ねらい
姿勢や歩幅を調整しながら、バランスを取って動くことを楽しむ。
準備するもの
やわらかい新聞紙の卵、床の目印。
遊び方
- 先生がペンギンのように小さな歩幅で歩いて見せます。
- 子どもも、何も持たずに短い距離を歩きます。
- 慣れたら、新聞紙の卵を両手でお腹に添え、落とさず運びます。
- できそうな子は、卵を軽く膝の間に挟む方法も試します。
「小さく歩くのと、大きく歩くの、どっちが運びやすい?」
「落ちたところから、もう一度やってみようか」
卵が落ちても失敗で終わりにせず、持ち方や歩き方を変えて試せるようにします。
遊びの広げ方
途中に止まる目印を置き、ペンギンのポーズを取ってみます。
まっすぐな道と緩やかに曲がる道から選ぶ方法もあります。
配慮すること
歩きにくそうな子は両手で運ぶ方法に戻します。
滑る素材を床に敷かず、子ども同士が追い越さない間隔を取ります。子どもを抱えたり背負ったりする運び方は取り入れません。
2.冬のサーキット|雪の探検コースを作ろう
ねらい
冬の景色をイメージしながら、複数の動きを組み合わせて楽しむ。
準備するもの
園で使い慣れたマット、床に貼る目印、新聞紙の雪玉、ゴール用の箱。
遊び方
- 床の目印に沿って歩く、マットを四つばいで進む、雪玉を転がす、の3つの場所を作ります。
- 氷の道、雪のトンネル道、雪玉広場など、冬の名前を付けます。
- 先生が一周して見せ、一方通行で進むことを確認します。
- 子どもが順番にコースを回ります。
「どの道が面白かった?」
「次は、どこを変えてみたい?」
一度遊んだあとに、目印の並びやコーナーの順番を相談してみましょう。
遊びの広げ方
子どもの案をもとに、歩く道を少し長くする、雪玉の届け先を変えるなど、一部分を変更します。
道具の設置や安全確認は先生が行います。
配慮すること
高さのある遊具を使わなくても楽しめます。
前の子が次の場所に進んでから出発し、待つ場所と戻る動線も確保します。
配置を変えるときは遊びを止め、全員で新しい進み方を確認しましょう。
準備の段階から楽しめる、ゲームと素材遊び

完成した道具で遊ぶだけでなく、カードや素材を作るところから参加すると、その子なりの工夫を取り入れられます。
3.手作り冬ビンゴ|自分のカードで遊ぼう
ねらい
冬の言葉や絵に親しみ、決まりを確かめながらゲームを楽しむ。
準備するもの
マス目の台紙、冬の絵カード、のり、クレヨン、読み上げカード。
遊び方
- 手袋、雪だるま、みかんなど、子どもに身近な冬の絵を用意します。
- 子どもが絵の並びを考え、台紙に貼ります。
- 先生が読み上げた絵を探し、見つけたら丸を付けます。
- 縦・横・斜めのどれかがそろったら、出たカードと照らして確かめます。
初めは3×3など少ないマスで始め、慣れたら増やしてもかまいません。
絵カードは読み上げ用と同じ図柄を使い、出たカードを見える場所に並べておきます。
「どの絵を、どこに置こうか?」
「今までに出た絵は、ここで確かめられるよ」
遊びの広げ方
やりたい子がカードを引く役を担当します。
名前を読むことが難しい場合も、絵を見せたり先生と一緒に伝えたりできます。
配慮すること
文字が読めることを参加の条件にしません。
ビンゴになったあとも遊べるようにし、カードの見落としを責めず、一緒に確かめましょう。
4.紙の雪づくり|ちぎり方で落ち方は変わるかな?
ねらい
紙の大きさや形による違いに気づき、自分なりに試すことを楽しむ。
準備するもの
白い薄紙、ティッシュ、新聞紙、大きめのトレーや浅い箱。
遊び方
- 紙を手でちぎり、雪に見立てます。
- トレーの上で、低い位置から紙を落とします。
- 大きめの紙と細長い紙など、形を変えて試します。
- 集めた紙を積もらせ、雪景色を作ります。
「ひらひらした紙は、どれだった?」
「もう一度、同じ高さから落としてみる?」
うまく比べることを求めすぎず、気になった動きを繰り返して楽しみます。
綿の感触が苦手な子も取り組めるよう、ここでは紙だけで遊ぶ方法を紹介しています。
遊びの広げ方
雪道や小さな雪山を作り、紙で作った人形を置いてみましょう。
子どもが考えた雪景色を、次の日に続きを作れるトレーに残す方法もあります。
配慮すること
紙を顔に向けて投げたり、口元に近づけたりしないよう伝えます。
粉状になるほど細かくせず、床に落ちた紙は滑らないよう随時集めます。
作って確かめる楽しさを味わえる、冬の製作

見本と同じ物を作るだけでなく、途中で見え方を確かめられると、次はこうしたいという考えを作品に加えられます。
5.氷のステンドグラス風製作|光に透かすとどう見える?
ねらい
光を通す素材の特徴を感じ、色や形の組み合わせを楽しむ。
準備するもの
カラーセロハン、画用紙の枠、透明なシート、テープ、はさみ。
本物の氷は使わず、冬の氷や霜をイメージして作ります。
遊び方
- 先生が用意した枠と透明シートに、セロハンを置きます。
- 1枚の部分と、2枚重なる部分を作ります。
- 明るい窓辺で、色の見え方を確かめます。
- 気に入った配置を決め、テープで固定します。
「重ねたところは、どんなふうに見える?」
「貼る前に、場所を変えてみる?」
最初から全部貼り付けず、置いて試す時間を作るのがポイントです。
遊びの広げ方
同じ色を重ねたものと違う色を重ねたものを並べたり、時間帯による見え方の違いを眺めたりできます。
気づいたことは、絵や短い言葉で残しても楽しめます。
配慮すること
窓辺に行くときは足元を整理し、台に上ったり窓を開けたりせず見られる場所を選びます。
太陽を直接見ないことも伝え、展示の固定は先生が行います。
12月・1月に楽しみたい、役割遊びと手作りゲーム

行事のために決まった作品を作るだけでなく、作ったものを遊びに使う楽しみも用意できます。
園の方針や子どもの関心に合わせて取り入れてください。
6.サンタさんの工房|作る・包む・届けるを楽しもう
ねらい
共通のイメージを持ち、好きな仕事でごっこ遊びに参加する。
準備するもの
空き箱、画用紙、包装紙、テープ、届け先を示す絵の札。
遊び方
- サンタさんのプレゼント工房を作ることを話します。
- プレゼントを作る場所、包む場所、完成品を置く場所を用意します。
- 子どもがやりたい仕事を選び、作った物を次の場所へ渡します。
- 包めたら、室内に用意した届け先まで歩いて運びます。
「この箱を包むには、どんな紙がよさそう?」
「包み終わった物は、どこに置くとわかりやすいかな?」
役を演じるだけでなく、仕事の流れを子どもと整えることも遊びになります。
遊びの広げ方
届け先の札や、完成したことがわかる印を作ります。
別のクラスへ届ける場合は、先生同士で事前に相談しておきましょう。
配慮すること
役は固定せず、作ることが苦手な子にも、紙を選ぶ・札を貼る・運ぶなどの入り口を用意します。
ひもを首や体に巻く遊びにはつなげず、人を乗せた箱を引く展開も入れません。
7.手作りお正月すごろく|遊んでからマスを直してみよう
ねらい
順番や進み方を確かめ、遊びやすいゲームを考える。
準備するもの
大きな紙、クレヨン、大きめのサイコロ、紙のコマ。
遊び方
- スタートからゴールまで、短い道を先生と一緒に描きます。
- もちつきのまねをする、新年のあいさつをするなど、お正月にちなんだマスを少し加えます。
- サイコロの数だけ進み、少人数で一度遊びます。
- 遊び終わったら、長すぎなかったか、わかりにくいマスがなかったかを話します。
「このマスは、どんな絵があるとわかりやすい?」
「もう少し早くゴールできる道にする?」
遊ぶ前の相談だけで完成させず、一度やってから変える時間を作ります。
遊びの広げ方
興味のある子が新しいマスを考え、次の日に試します。
追加したルールは、始める前に全員で確かめましょう。
配慮すること
初めは何回も戻る・長く休むマスを入れず、遊びが止まりにくい内容にします。
数を確かめるのが難しい子には、先生が隣で一緒に数えたり、指さしで進めたりします。
活動の入り口から、次の展開まで手元に置きたい先生へ

年長クラスの遊びを考えるとき、活動名は決まっても、子どもが工夫できる部分や必要な援助まで考えるのに時間がかかることがあります。
そのたびに一から探し直す負担を減らせるよう、5歳児の冬の活動案をPDFにまとめています。
20の活動から、今のクラスに合うものを選べます
『5歳児の冬の遊びが広がる!活動アイデア集』には、冬の活動20案と、それぞれの発展アイディアを掲載しています。
目的別の早見表には、準備レベルと所要時間の目安もあります。
体を動かしたい、素材を使って表現したいなど、取り入れたい経験から活動を選べます。
今回の記事も、PDFに収録した活動をもとに、室内で取り入れやすい手順へ絞ったり、遊び方をアレンジしたりして紹介しています。
紙の雪づくりは感触遊び、お正月すごろくはお正月大会の活動から取り上げました。
PDFには室内遊びのほか、自然を探す戸外の活動や季節の行事に関わる遊びも含まれます。
ねらい・援助・環境構成までまとめて確認できます
各活動には、次の内容をまとめています。
- 準備物
- ねらい
- 想定される子どもの姿
- 保育者の援助や配慮
- 環境構成
明日の活動を選んだら、使える場所と準備物を確認。
クラスの姿に合わせてねらいや援助を考え、慣れてきたら発展アイディアを見て次の方法を選ぶ、という使い方ができます。
日案や週案の文例も、実際のクラスに合わせて調整しながら活用してください。
遊びの案と計画の言葉を別々に探す負担を減らしたい先生におすすめです。
まとめ|冬の室内遊びに、試して変える楽しさを
5歳児の冬の室内遊びでは、簡単な遊びにも、子どもが考えられる部分を作れます。
- 基本の遊び方は簡単にし、選べる部分を残す
- 運動遊びでは、速さより自分に合う動き方を試す
- ゲームは道具作りや進行役でも参加できるようにする
- 製作では、途中で見え方を確かめる時間を作る
- 意見が分かれたら、実際に試して考える方法も取り入れる
- 変化を求めすぎず、繰り返し楽しみたい気持ちも大切にする
まずは、子どもたちが興味を持ちそうな遊びを1つ選んでみてください。
先生も一緒に試しながら、今のクラスならではの遊びにしていきましょう。
準備や援助、その先の展開までまとめて確認したい方は、5歳児の冬の活動アイデア集もご覧ください。
レストランごっこや氷の感触遊び、戸外の自然探しは、5歳児の冬の遊び・活動案で紹介しています。
BASEで
・活動案(週案・日案・活動のヒントに)
・遊びの発展の実例集
・製作100選
・発表会の台本
・パネルシアター
・製作・遊びキット
などを販売しています。
発表会の台本や遊びの発展の仕方などは、個別相談もついているものもあります。
インスタで、日々に追われ、保育を楽しめない保育士さんが、保育を楽しめるようなワクワクのヒントをお届けしています。
- 子どもも先生もわくわく楽しめる行事の案・作り方
- パネルシアターや製作をより楽しめる方法
- 遊びの発展の仕方
インスタ→wakuwaku_hoiku
