戸外に出られない日。室内でも体を動かしてほしいけれど、走り回ると危ないし、製作ばかりでは飽きてしまう。
そんな日に取り入れたい、3歳児の冬の室内遊びを7つ紹介します。
特別な道具がなくても始められる表現遊びから、新聞紙を使う運動遊び、作ったあとも楽しめる製作までまとめました。
この記事では、次のことがわかります。
- クラスの様子や使える場所に合う遊びの選び方
- 簡単なルールの伝え方と、遊びに誘う声かけ
- うまく参加できないときの調整方法
- 同じ遊びを次の日も楽しむための広げ方
まずは、今日の子どもたちに合いそうな遊びを1つ選んでみてください。
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3歳児の冬の室内遊びは、場所と子どもの姿から選ぼう

楽しそうな遊びを見つけても、今のクラスでできるか迷うことがありますよね。
遊びを決める前に、使える場所と子どもたちの様子を見ておくと、準備もしやすくなります。
体を動かす遊びと、座って楽しむ遊びを用意する
室内で過ごす時間が長い日は、動く遊びと落ち着いて取り組む遊びの両方があると、そのときの姿に合わせて選べます。
| こんなときに | おすすめの遊び | 場所の目安 |
|---|---|---|
| 道具を用意せず始めたい | 雪だるまに変身 | 隣の子とぶつからず動ける場所 |
| 簡単なルールを楽しみたい | 雪だるまさんがころんだ | 歩いて進める場所 |
| 手や体を使って遊びたい | 雪玉ころがし・雪玉キャッチ | 進路や投げる方向を分けられる場所 |
| 少人数でやりとりしたい | 手袋の中に何がある? | 保育室の一角や机 |
| 作ったものでも遊びたい | 雪のステッキ・福笑い | 製作できる机と遊ぶ場所 |
広い場所が取れない日は、運動遊びを少人数ずつにする方法もあります。
活動する子と待つ子の場所を分け、待ち時間が長くならない人数で始めましょう。
最初に伝えるルールは1つにする
例えば、雪だるまさんがころんだなら、まずは合図で止まることだけを楽しみます。
順番や勝ち負け、交代の仕方まで一度に説明しなくても大丈夫です。
先生が動いて見せ、一緒に試してから始めると、言葉だけではわかりにくい子も参加しやすくなります。
冬らしい雰囲気も、部屋全体を飾る必要はありません。
新聞紙の玉を雪玉と呼んだり、雪の魔法をかけたりするだけでも、遊びのきっかけになります。
道具なしでも楽しめる、冬の表現遊び・ルール遊び

準備する時間がないときは、先生の言葉と体の動きから始めてみましょう。
同じ雪だるまの遊びでも、自由に表す楽しさと、合図を聞く楽しさで遊び方を変えられます。
1.雪だるまに変身|体を丸めたり伸ばしたりして遊ぼう
ねらい
言葉からイメージを広げ、自分なりに体で表すことを楽しむ。
準備するもの
なくてもできます。必要に応じて音楽を使います。
遊び方
- 先生が体を小さくして、小さな雪玉を表します。
- 雪が集まって大きくなった、の声に合わせて、ゆっくり立ち上がります。
- 手を広げたり、丸い形を作ったりして雪だるまになります。
- おひさまが出てきたら、ゆっくり膝を曲げて、とける様子を表します。
声かけは、例えばこんなふうに。
「小さな雪玉が、だんだん大きくなってきたよ」
「ぽかぽかしてきたね。雪だるまさん、どうなるかな?」
同じポーズをそろえるより、その子が考えた動きを楽しみます。最初は先生を見るだけでもかまいません。
遊びの広げ方と配慮
風が吹いてゆらゆらする雪だるまや、のんびり歩く雪だるまを加えてみましょう。
その場の動きだけでも遊べるので、使える場所に合わせて調整できます。急に倒れ込まず、ゆっくり動く姿を先生が見せてください。
2.雪だるまさんがころんだ|止まれた楽しさを味わおう
ねらい
合図を聞いて動いたり止まったりする面白さを味わう。
準備するもの
スタート位置がわかる床の目印。
遊び方
- 先生が雪だるま役になり、子どもたちと少し離れて立ちます。
- 先生が後ろを向いて、ゆきだるまさんがころんだ、と言います。
- 子どもたちは歩いて進み、先生が振り向いたら止まります。
- 先生の近くまで来たら、みんなで雪だるまのポーズをして終わります。
始めは、動いてしまっても抜けるルールにしなくて大丈夫です。
「今度は、どんな雪だるまになろうか」
と誘いながら繰り返します。
止まるタイミングがわかりにくい子には、先生と隣でやってみる方法もあります。
遊びの広げ方と配慮
手を上げた雪だるま、しゃがんだ雪だるまなど、ポーズを変えてみましょう。
追いかける展開を入れず、歩く・止まるだけでも楽しめます。
新聞紙を使った、3歳児の冬の運動遊び

新聞紙の雪玉は、転がす・受け止めるなど、動きを変えて使えます。
ここでは、室内で取り入れやすい形にして紹介します。
3.雪玉ころがしゲーム|雪のおうちまで届けよう
ねらい
雪玉の動きを見ながら、押す力や進む方向を調整する。
準備するもの
新聞紙、テープ、ゴールにする大きな箱。
遊び方
- 新聞紙をふんわり丸め、外側をテープで留めます。
- 少し離れた場所に、雪のおうちに見立てた箱を置きます。
- 手で雪玉を転がし、箱の前まで届けます。
- 慣れてきたら、床の目印に沿って転がします。
「雪のおうちに、ころころ届けてくれる?」
と誘うと、進む先がわかりやすくなります。
初めは競争にせず、一人ずつ届ける遊びから始めましょう。
遊びの広げ方と配慮
次は少し曲がった道にしたり、大きな雪玉を先生と一緒に転がしたりしてみます。
コースに変化をつけるときも、段差や滑る素材を加える必要はありません。
進む方向をそろえ、戻る子とぶつからない配置にします。
4.ふわふわ雪玉キャッチ|受け止め方を選べる遊びに
ねらい
雪玉の動きを目で追い、手や腕を使って受け止めることを楽しむ。
準備するもの
やわらかく丸めた新聞紙の雪玉、受け止める箱。
遊び方
- 先生と子どもが近い距離で向かい合います。
- いくよ、と声をかけ、やわらかい雪玉を低くそっと投げます。
- 子どもは両手や腕で受け止めます。
- 難しいときは箱で受けたり、転がしてやりとりしたりします。
キャッチできることだけを目標にせず、雪玉に手を伸ばした姿も受け止めましょう。
「手をお皿みたいにしてみようか」
「箱で受けてみる? ころころにする?」
と、やりやすい方法を選べるようにします。
遊びの広げ方と配慮
先生と二人でタオルを持って受け止める遊びにもつながります。
子ども同士の投げ合いは、相手への声かけや力加減を見ながら取り入れます。
顔を狙わず、硬く締めた玉や中に物を入れた玉は使わないようにしましょう。
少人数でも楽しめる、感触遊びと製作遊び

体を動かす遊びのほかに、触る・選ぶ・並べる遊びも用意しておくと、落ち着いて過ごしたい子の楽しみになります。
5.手袋の中に何がある?|正解より、触った感じを楽しもう
ねらい
手触りの違いに気づき、感じたことを言葉やしぐさで伝える。
準備するもの
大きめの手袋、手袋に入る大きさの布やスポンジなど。口に入る小さな物や、とがった物は使いません。
遊び方
- 先生が手袋の中に素材を1つ入れます。
- 子どもが手袋の上から触って確かめます。
- やわらかい、でこぼこするなど、感じたことを話します。
- 中身を出して、見ながらもう一度触ります。
「何が入っている?」だけでは答えにくそうなら、
「ふわふわかな? かたいかな?」
と、触った感じを言葉にしてみましょう。
名前が当たらなくても、感じたことをやりとりできれば十分です。
遊びの広げ方と配慮
中身の違う手袋を2つ並べ、触り心地を比べます。
見えない物に触るのが不安な子は、中身を先に見たり、友だちの様子を見たりする参加の仕方もあります。
6.雪のステッキづくり|作ったあとに魔法遊びを楽しもう
ねらい
色や形を選んで作り、作品から遊びのイメージを広げる。
準備するもの
短い紙筒、白や水色の画用紙、大きめのシール、のり、テープ。
遊び方
- 先生が、紙筒に付ける大きめの飾りの土台を用意します。
- 子どもが画用紙やシールで飾り付けます。
- 先生が紙筒と飾りを外れないように固定します。
- 完成したら、その場で魔法をかけるごっこをします。
「そのステッキは、どんな魔法が使えるの?」
「先生にも、雪が降る魔法をかけてくれる?」
と声をかけ、子どもの考えを遊びにつなげます。
全員を同じ形に仕上げるより、選んだ色や飾りを楽しみましょう。
遊びの広げ方と配慮
雪だるまに変身する遊びと組み合わせ、先生が魔法を受ける役になることもできます。
棒を持って走る展開は避け、顔に近づけない使い方を見せます。硬い棒や細かな飾りを使わない作り方でも楽しめます。
7.雪だるまの福笑い|顔を並べ替えて遊ぼう
ねらい
顔の部品を並べ、表情が変わる面白さを味わう。
準備するもの
雪だるまの顔を描いた台紙、大きめに切った目・鼻・口の紙パーツ。
遊び方
- 台紙と顔のパーツを机に並べます。
- 子どもが好きな場所にパーツを置きます。
- できた顔を先生や友だちに見せます。
- パーツを動かし、別の表情も作ります。
初めから目隠しをする必要はありません。
見ながら並べ替えるだけでも、口の向きや目の位置による違いを楽しめます。
「この雪だるまさん、どんな気持ちかな?」
「口をひっくり返したら、顔が変わったね」
正しい顔に直すより、その子が作った表情を一緒に味わいましょう。
遊びの広げ方と配慮
別の口や眉を追加したり、大きな台紙で先生と一緒に作ったりしてみます。
遊び続けたいときは、のり付けせず、台紙とパーツをセットで保管しておくと繰り返し使えます。
遊びが続かない・参加しないときはどうする?

用意した遊びに全員が同じように参加するとは限りません。
興味を持たない理由を決めつけず、遊び方や入り口を少し変えてみましょう。
難しそうなら、できる動きに戻してみる
キャッチが続かないなら転がす。ルールがわかりにくそうなら先生の隣で試す。製作の工程が多ければ、貼る部分だけを選んで楽しむ。
こうした調整で、その子が関わりやすい形を探せます。
早く終わった子には、必ず次の課題を足さなくても大丈夫です。できた物を眺めたり、もう一度試したりする時間も大切にしましょう。
次の日は、気に入った部分を残して変える
毎日すべて新しくするより、子どもが面白がっていた部分を残す方法もあります。
- 雪玉を転がすのが好きなら、次は届け先を増やす
- 手袋の感触に興味を持ったら、違う素材を1つ加える
- ステッキの魔法を楽しんだら、変身する役を選んでもらう
変えるのは1つだけでも十分です。
先生が展開を決めすぎず、子どもの言葉や繰り返す動きを手がかりにしてみてください。
冬の遊びを、そのつど探し直さず選びたい先生へ

今日の遊びが決まっても、次の日にはまた活動探し。
準備物だけでなく、ねらいや援助まで考えていると、保育後の時間が足りなくなることもありますよね。
そんなときに使えるよう、3歳児の冬の活動案をPDFにまとめています。
活動の選び方から、援助・環境構成まで確認できます
PDFには、冬の活動案20案と、それぞれの発展アイディアを掲載しています。
各活動には、次の内容をまとめました。
- 準備するもの
- ねらい
- 想定される子どもの姿
- 保育者の援助・配慮
- 環境構成
目的別の早見表には、準備の難易度と活動時間の目安もあります。
使える時間や準備の余裕を見ながら候補を絞り、その活動のページで進め方を考えられます。
今回の記事で紹介した遊びも収録しています。記事では室内で取り入れやすいように、材料や手順を絞って紹介しました。
PDFには、室内遊びに加えて戸外遊びや季節の行事に関わる活動も含まれます。
明日のクラスに合わせて、必要なところから使えます
例えば、雪玉遊びをしようと決めたら、準備物と環境構成を確認。
クラスの姿に合わせてねらいを考え、慣れてきたら発展アイディアを見て次の遊び方を選ぶ、という使い方ができます。
そのまますべて取り入れる必要はありません。
人数や場所、子どもの興味に合わせて調整しながら、保育を考える手がかりにしてください。
まとめ|冬の室内遊びは、今のクラスでできる1つから
3歳児の冬の室内遊びは、特別な道具や大がかりな準備がなくても始められます。
- 使える場所と子どもの姿から、遊びを選ぶ
- ルールは少なくし、先生が動いて見せる
- 雪玉は転がす・受け止めるなど、動きを変えて楽しむ
- 感触遊びは、正解より感じたことのやりとりを大切にする
- 製作は、作ったあとの遊びまで用意する
- 次の日は、気に入った部分を残して少し変える
まずは、準備できそうな遊びを1つ選んでみませんか。
子どもたちが面白がった姿から、明日の遊びも考えていきましょう。
冬の活動をまとめて手元に置きたい先生は、3歳児の冬の活動案PDFもご覧ください。
戸外遊びや、冬ならではのごっこ遊びも探したい方には、3歳児がワクワクする冬の遊び・活動案でも紹介しています。
BASEで
・活動案(週案・日案・活動のヒントに)
・遊びの発展の実例集
・製作100選
・発表会の台本
・パネルシアター
・製作・遊びキット
などを販売しています。
発表会の台本や遊びの発展の仕方などは、個別相談もついているものもあります。
インスタで、日々に追われ、保育を楽しめない保育士さんが、保育を楽しめるようなワクワクのヒントをお届けしています。
- 子どもも先生もわくわく楽しめる行事の案・作り方
- パネルシアターや製作をより楽しめる方法
- 遊びの発展の仕方
インスタ→wakuwaku_hoiku
