寒くて戸外遊びを短くした日。雨で散歩に行けない日。
室内で過ごす時間が増えると、明日は何をしようと迷いますよね。
同じ遊びが続くのも気になる。でも、新しい教材を毎回作る余裕はない。
やっと活動を決めても、ねらいや援助を考えるところで、また手が止まる。
そんな先生へ、この記事では1歳児クラスで取り入れやすい冬の室内遊びを7つ紹介します。
- 身近な物で楽しめる冬の室内遊び
- 活動に合わせたねらいと声かけの例
- 月齢や興味に合わせる関わり方
- 同じ遊びを繰り返し楽しむための広げ方
子ども全員が同じように遊ぶことを目標にせず、その子がやってみたい動きから始めてみましょう。
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1歳児の冬の室内遊びを考える3つのポイント

冬らしい遊びにしたいと思っても、特別な材料をたくさん用意する必要はありません。今ある遊びに少し見立てや声かけを加えるところから考えられます。
いつもの遊びに冬のイメージを添える
白いボールを雪玉に見立てる。
ままごとのカップで、温かいスープを作る。
人形にタオルをかけて、おふろ上がりのお世話をする。
こうした小さな工夫でも、冬を感じる遊びになります。
雪をまだ見たことのない子には、雪のイメージがすぐに伝わらない場合もあります。冬の意味を理解してもらおうと急がず、転がる面白さや、どうぞのやり取りそのものを楽しんで大丈夫です。
月齢よりも、今している動きを見る
同じ1歳児クラスでも、歩きたい子、ハイハイで進みたい子、座って出し入れを楽しみたい子など、姿はさまざまです。
例えばボール遊びなら、転がすだけでなく、持つ、抱える、箱へ入れることも遊びになります。
みんなが歩いているから歩かせるのではなく、その子が無理なくできる動きで関われるようにしましょう。
体を動かす場所と、じっくり遊ぶ場所を分ける
ボールを追いかける場所のすぐ隣に、ままごとの道具が広がっていると、ぶつかったり踏んだりしやすくなります。
動く遊びの場所と、座って遊ぶ場所の動線が重ならないように整えましょう。広さが限られる場合は、時間や人数を分ける方法もあります。
保育で楽しむ!1歳児の冬の室内遊び7選

ここからは、ねらい、準備するもの、遊び方、広げ方を紹介します。ねらいの文例は、実際の子どもの姿や園の方針に合わせて調整してください。
1.あったかスープ屋さん
ねらい:入れる・混ぜる動きや、保育者とのやり取りを楽しむ。
準備するものは、割れにくいカップやボウル、スプーン、ままごとの具材などです。玩具は1歳児に使えるものを選び、口に入る小さな部品や、ちぎれやすい素材は避けます。
保育者がボウルの中を混ぜるまねをして、
「ぐるぐる。スープを作っているよ」
と誘います。
子どもが具材を入れたら、
「にんじんが入ったね」
と動きに言葉を添えましょう。
食べるまねや、どうぞまでつながらなくても大丈夫。入れたり出したりを繰り返す姿も受け止めます。
遊びの広げ方
人形にスープを届けたり、近くのテーブルへカップを運んだりしてみます。
保育者が、
「くまさんもスープを飲みたいみたい」
と人形を見せれば、お世話遊びへつながるきっかけにもなります。
本物の熱いお湯は使わず、見立てて楽しむ遊びです。
2.おふろでぽかぽかごっこ
ねらい:人形を洗う・拭くまねをしながら、身近な生活経験を遊びで楽しむ。
人形、タオル、浴槽に見立てるマットなどを用意します。水や暖房器具は使わず、おふろに入ったつもりで遊びます。
保育者が人形を寝かせ、
「おふろに入ろうね。ごしごし」
と体を洗うまねを見せます。
タオルを手にした子には、
「おなかをふいているんだね」
と、その子の動きを言葉にしてみましょう。
人形を抱っこする、タオルをかけるなど、子どもが始めた遊び方を大切にします。
遊びの広げ方
拭いた人形に布団をかけたり、着替えをするまねにつなげたりします。
道具の取り合いが続く場合は、タオルや人形の数、遊ぶ場所を調整しましょう。
3.白い紙の雪あそび
ねらい:紙の感触や音に触れ、握る・丸めるなどの手指の動きを楽しむ。
大きめの白い紙と、集めるためのかごを用意します。保育者が紙をくしゃくしゃと握り、
「カサカサ、音がしたね」
と見せてみましょう。
握る、広げる、かごに入れるなど、子どもが始めた動きから遊びをつなげます。
触れることをためらう子は、まず保育者のそばで見ているだけでも大丈夫です。
遊びの広げ方
紙をかごに集めたり、人形の布団に見立てたりします。
丸めることを楽しんでいるなら、かごを近くに置いて、入れる遊びを加えてもよいですね。
紙は遊んでいる間に小さくなります。口や鼻に入れる姿がある場合は細かな紙を使う遊びを中止し、別の素材や遊びに切り替えます。顔に向けて紙を降らせることも避けましょう。
4.雪だるまころころ
ねらい:ボールを押す・転がす・運ぶなど、体を使う遊びを楽しむ。
対象年齢に合った、柔らかく軽いボールと、大きなかごを用意します。白いボールなら雪玉に見立てられますが、園にある別の色のボールでも楽しめます。
保育者が近くからゆっくり転がして、
「ころころ。こっちに来たね」
と声をかけます。
歩いて追いかける子も、座って受け取る子も、その子に合う関わり方を選びます。ボールの動く場所に道具が散らばらないよう、床を整えておきましょう。
遊びの広げ方
かごに集める、雪だるまの絵のそばへ運ぶなど、行き先を作ってみます。
「雪玉をおうちに届けよう」
と誘ってもよいですが、転がし合うことや、決めた場所へ運ぶことは急がなくて大丈夫です。持つ・入れる動きも楽しみます。
5.あったかトンネル
ねらい:保育者に見守られながら、くぐる・進むなどの全身の動きを楽しむ。
対象年齢に合う短い遊戯用トンネルと、必要に応じて滑りにくいマットを用意します。入口と出口が見え、保育者が中の様子を確認できる状態にします。
出口から顔を見せ、
「ここにいるよ。こんにちは」
と声をかけます。
入るのをためらう子は、入口からのぞくだけでも大丈夫。無理に中へ誘わず、安心して近づけるように待ちます。
遊びの広げ方
出口にぬいぐるみを置き、会いに行く遊びにします。
「くまさんのおうちに着いたね」
と、冬の動物のおうちに見立てても楽しめます。
中で子どもが重ならないよう間隔を取り、布が顔や体に絡む状態や、倒れやすい手作りの構造は避けます。
6.冬の動物になろう
ねらい:保育者の動きをまねし、自分なりに体を動かすことを楽しむ。
ペンギンやうさぎ、くまの絵やぬいぐるみをきっかけに、まねっこを楽しみます。道具がなくても、先生の動きから始められます。
「ペンギンさん、よちよち」
と、保育者がゆっくり歩いて見せます。
うさぎなら膝を曲げる、くまなら四つ這いになるなど、できる動きで遊びましょう。
両足跳びや正確な模倣は求めず、腕を動かす、体を揺らすだけの表現も受け止めます。
遊びの広げ方
動物のおうちに見立てたマットへ向かいます。
歩く子とハイハイの子がぶつからないよう、場所や進む方向を調整します。動いたあとは、動物のおやすみの場面にして、少し落ち着く時間へつなげてもよいですね。
7.大きな福笑い
ねらい:顔のパーツを選ぶ・置く動きを楽しみ、顔の部分に親しむ。
大きな顔の台紙と、目・鼻・口のパーツを用意します。目隠しはせず、自由に置いて遊びます。
保育者が目を一つ置いて、
「おめめを置いてみたよ」
と見せます。
口を上のほうに置いても、目を並べても大丈夫です。正しい位置に直すより、
「ここにお口が来たね」
と、置いた面白さを一緒に味わいましょう。
遊びの広げ方
うさぎやくまなど、親しみのある顔に変えてみます。お正月の時期にも取り入れやすい遊びです。
パーツは丸めたり折ったりしたときの状態も考え、口に入るものは使いません。面ファスナーなどを付ける場合は、外れや破損も確認します。
室内遊びが続かない・参加しないときはどうする?

準備した遊びがすぐ終わると、もう次を考えなくてはと焦りますよね。でも、いつも新しい活動に替えなくても、関わり方を変える余地があります。
すぐ終わったら、好きだった動きを残す
スープを作るより、容器に入れることを楽しんでいた。
ボールを追いかけるより、かごへ集めたがっていた。
そんな姿があれば、その動きを繰り返せるようにします。容器を一つ足す、かごの位置を少し変えるなど、小さな変化からで十分です。
長く遊ばせることを目標にせず、疲れや満足した様子があれば終えましょう。
見ている子には、参加を急がせない
初めての素材や場所には、すぐに近づかない子もいます。
先生が遊ぶ様子を見られる場所を作り、手を伸ばしたり近づいたりした瞬間に、必要な手助けをします。見るだけの日があっても、繰り返し誘うことを優先しなくて大丈夫です。
同じ物を欲しがるときは、環境も見直す
1歳児クラスでは、友達が持っている物に手が伸びることもあります。
言葉で順番を伝えるだけでなく、同じような道具を複数用意する、かごを分ける、遊ぶ間隔を広げるなどの工夫も考えましょう。
1歳児の冬の室内遊びで気を付けたいこと

遊びの前には、素材の大きさだけでなく、ちぎれたり外れたりしたときの状態も確認します。
小さな部品と、口に入る素材を避ける
玩具の対象年齢を守り、取れやすい小さな部品がないか確認しましょう。消費者庁も、おもちゃやその部品による誤飲に注意を呼びかけています。
紙、フェルト、スポンジなども、遊んでいる間に小さくなることがあります。そばで見守ることに加えて、その子の姿に合う素材を選び、必要なら遊び方を変えます。
足元と、布の扱いを確かめる
転がるボールや床に散らばった紙は、踏んだり滑ったりするきっかけになります。使っていない物を片付け、動く場所を確保します。
布は顔を覆ったり、首や体に巻き付いたりしない使い方にします。トンネルやマットも、ずれ・転倒・子ども同士の重なりを確かめながら使いましょう。
子どもの体調や疲れに合わせて切り上げる
同じ室内遊びでも、その日に楽しめる動きや時間は違います。
体を動かす遊びを長く続けることにこだわらず、座って過ごす遊びや休息へ切り替えられるようにしておきます。
遊び・ねらい・援助をまとめて考えたい先生へ|1歳児クラス冬の活動案

遊びを一つ決めても、準備はそれで終わりません。
何を用意するか。
どんな言葉で始めるか。
今のクラスでは、どこを手伝えばよいか。
週案には、どんなねらいを書こうか。
一つずつ調べているうちに、午睡中の時間が過ぎてしまうこともありますよね。
そんなときに、遊びと計画を一緒に確認できるのが、『1歳児クラス 冬の活動案 あそびのアイディア20選』です。
冬の遊び20案を、発展アイデアまで掲載
PDFには、この記事で紹介した遊びを含め、冬の活動を20案収録しています。
ごっこ遊び、感触遊び、身体を動かす遊びのほか、戸外遊び、クリスマス、お正月の活動も入っています。室内遊びだけを集めた教材ではなく、冬の保育全体を考えるときに使える活動集です。
各活動には、12の発展アイデアを掲載。同じ遊びを繰り返したい日も、子どもの興味に合わせて変えるヒントを探せます。
準備物から環境構成まで、同じ活動の中で確認できる
各活動には、次の内容をまとめています。
- 活動内容
- 発展の仕方・アイデア
- 準備するもの
- ねらい
- 子どもの姿
- 保育者の援助・配慮
- 環境構成
例えばスープ屋さんを選んだら、使う道具、見立てを支える声かけ、遊ぶ場所の作り方まで続けて確認できます。
ねらいや援助の文例は、そのまま全員に当てはめず、今の子どもの姿に合わせて調整して使えます。子どもの姿の記載も観察の視点として参考にし、実際の記録は目の前の子どもの様子から書きましょう。
活動を探し続ける時間を、明日の見通しを持つ時間へ
新しい遊びを毎日探すことより、今楽しんでいる遊びを、明日はどう続けるか。
そのための選択肢が一冊にまとまっていると、活動と計画を別々に検索する手間を減らせます。
冬の遊びの引き出しを増やしたい先生。
活動は思いついても、ねらいや援助まで考えるのに時間がかかる先生へ。
A4・全48ページのPDFで、内容をまとめています。
まとめ|1歳児の冬の室内遊びは、今楽しんでいる動きから広げよう
1歳児の冬の室内遊びは、特別な材料がなくても考えられます。いつものまねっこやボール遊びに、冬らしい見立てや言葉を添えるところから始めてみましょう。
- 身近な遊びに、雪や温かい生活場面のイメージを添える
- 月齢だけでなく、その子が今楽しんでいる動きを見る
- 体を動かす場所と、じっくり遊ぶ場所を分ける
- 同じ遊びを繰り返す中で、道具や場所を少し変える
- 素材の誤飲、転倒、布の絡まりに配慮する
- ねらいや援助は、実際のクラスの姿に合わせて調整する
まずは、園にある物でできそうな遊びを一つ選んでみてください。
明日の活動だけでなく、発展の仕方や指導案のヒントまでまとめて確認したい先生は、冬の活動案PDFもご覧ください。
BASEで
・活動案(週案・日案・活動のヒントに)
・遊びの発展の実例集
・製作100選
・発表会の台本
・パネルシアター
・製作・遊びキット
などを販売しています。
発表会の台本や遊びの発展の仕方などは、個別相談もついているものもあります。
インスタで、日々に追われ、保育を楽しめない保育士さんが、保育を楽しめるようなワクワクのヒントをお届けしています。
- 子どもも先生もわくわく楽しめる行事の案・作り方
- パネルシアターや製作をより楽しめる方法
- 遊びの発展の仕方
インスタ→wakuwaku_hoiku
