4歳児クラスの週案を書くとき、「活動のアイデアが浮かばない」「時間がかかる」 などの悩みはありませんか?
毎週のことだからこそ、スムーズに作成できるようになりたいもの。この記事では、 活動アイデアの考え方と効率的な週案の書き方 を解説し、 すぐに使える文例 も紹介します!
この記事でわかること
・活動のアイデアを広げるコツ
・週案を時短で作成する方法
・すぐに使える週案の文例
「もう週案作成に悩まない!」そんな状態を目指して、一緒にポイントを押さえていきましょう。
活動のアイデアを広げる方法

「活動のアイデアが出ない…」「毎回似たような内容になってしまう…」と悩むことはありませんか?
そんなときは、テーマを軸に考えたり、1つの遊びを発展させたりすることで、アイデアを広げることができます!
① テーマを決めて広げる(季節・行事・興味・発達)
活動を考えるとき、「季節」「行事」「子どもの興味」「発達段階」 など、テーマを決めるとスムーズにアイデアが広がります。
子どもの興味を活かした活動例
「電車」に興味がある場合
- 【製作】「ダンボールで電車を作ろう」
- 【ごっこ遊び】「駅員さんになりきろう」
- 【運動遊び】「線路の上を歩こう」(床にテープで線路を作る)
「恐竜」にハマっている場合
- 【製作】「恐竜の足あとスタンプ」(スポンジを恐竜の足型に切ってスタンプ遊び)
- 【ごっこ遊び】「恐竜探検隊」(部屋に隠した恐竜カードを探す)
- 【絵本】『きょうりゅうたちのかくれんぼ』(恐竜が出てくる絵本の読み聞かせ)
「おままごと」が好きな場合
- 【製作】「食べ物を作ろう」
- 【ごっこ遊び】「レストランごっこ」(メニューを作ってオーダー遊び)
- 【言葉遊び】「お店屋さんクイズ」(「この食べ物はなに?」クイズ)
② 1つの活動をさまざまな遊びに展開する
1つの遊びを、少しアレンジするだけでバリエーションが増えます!
ボール遊びを広げる例
基本の遊び:「ボールを転がす」
→ さらに発展させて…
- 【ルールを追加】「ボウリングごっこ」(ペットボトルをピンにして倒す)
- 【協力遊び】「友達とボールをパスしよう」
- 【運動遊び】「的当てゲーム」(的に向かって投げる)
絵本の読み聞かせを広げる例
基本の遊び:「絵本を読む」
→ さらに発展させて…
- 【ごっこ遊び】「絵本の登場人物になりきる」
- 【製作】「絵本に出てきたものを作る」
- 【言葉遊び】「絵本に出てきた言葉でしりとり」
ごっこ遊びを広げる例
基本の遊び:「お店屋さんごっこ」
→ さらに発展させて…
- 【食育】「本物の野菜を触ってみよう」
- 【お金遊び】「お買い物体験(手作りのお金を使う)」
- 【制作遊び】「お店の商品を作ろう」
③ ねらいをもとにアレンジする
遊びを考えるとき、「この活動でどんな力を育てたいか?」 を意識すると、目的に合った活動を展開できます。
リズム遊びを広げる例(ねらい:「リズム感を養う」)
- 【基礎】「手拍子でリズム遊び」
- 【発展】「楽器を使おう」(タンバリン・鈴などを使う)
- 【運動】「音楽に合わせてジャンプ!」
週案の効率的な書き方

週案を作成するとき、「時間がかかる」「何を書けばいいか迷う」「いつも同じような内容になってしまう」などの悩みを感じることはありませんか?
スムーズに週案を作成するには、書くべきポイントを押さえつつ、効率よくアイデアをまとめることが大切です。
ここでは、「週案作成の負担を減らしながら、しっかりと内容を充実させる方法」 を紹介します!
① 週案の各項目ごとにアイデアをストックする
週案をゼロから考えるのは大変なので、「ねらい」「主な活動」「子どもの姿」「保育者の援助」「環境構成」 のそれぞれで、アイデアをストックしておくと時短につながります。
項目 | アイデアストック例 |
---|---|
ねらい | ・友達との関わりを楽しむ ・指先を使った遊びを通して、巧緻性を養う ・戸外遊びを通して、春の自然に気づく |
主な活動 | ・春の花を観察し、製作を楽しむ ・みんなで協力して宝探しゲームをする ・新聞紙遊び(破る・丸める・ちぎる) |
子どもの姿 | ・戸外でのびのび遊びながら、虫を探していた ・製作活動に集中して取り組む姿が見られた ・友達と一緒にルールのある遊びを楽しんでいた |
保育者の援助 | ・一人ひとりの気づきを大切にしながら、言葉で引き出す ・友達との関わりをサポートし、適度に仲立ちする ・成功体験を積めるように、小さなステップで取り組める環境を作る |
環境構成 | ・絵本コーナーに「春の図鑑」を設置 ・虫めがねを用意して、自然に興味を持てる環境を作る ・ごっこ遊びコーナーに、レストランの小道具を増やす |
ポイント
- よく使うアイデアを事前にストックしておくことで、週案を書くときにすぐ活用できる
- 「季節・行事」「遊びの種類」「発達のねらい」 などカテゴリーごとに整理しておくと便利
② 週案作成のアイデアを引き出す「質問リスト」を活用する
「何を書けばいいか分からない…」と悩んだときに役立つのが、質問リストを使う方法!
各項目ごとに「自分に問いかける質問」を用意しておくと、スムーズに内容を考えられます。
項目 | 自分に問いかける質問 |
---|---|
ねらい | ・今週、子どもたちにどんな経験をさせたい? ・先週の活動で発展させられることは? |
主な活動 | ・子どもたちが最近興味を持っていることは? ・季節や行事に関連した活動はある? |
子どもの姿 | ・最近の遊びの中で、どんな姿が見られた? ・子どもたちは何に夢中になっていた? |
保育者の援助 | ・どんな声かけをすれば、活動が広がる? ・友達との関わりをサポートするポイントは? |
環境構成 | ・どんな物を用意すれば、子どもたちが楽しめる? ・遊びのコーナーを変えると、もっと興味が広がる? |
ポイント
- 質問に答えるだけで、週案の内容がスムーズに決まる!
- 毎回違う視点から考えられるので、マンネリ化を防げる
③ ねらいから活動を逆算して考える
「どんな活動をしたらいいか思いつかない…」という場合は、ねらいから考えるとスムーズ!
ねらいを決めると、それに合った活動が自然と出てきます。
ねらいから活動を考える例
ねらい:「友だちと協力する楽しさを知る」
【主な活動】「協力して大きなブロックタワーを作る」
【子どもの姿】「友だちと相談しながら作る」「壊れても励まし合う」
【保育者の援助】「協力の大切さを伝え、ポジティブな声かけをする」
ねらい:「指先を使って表現を楽しむ」
【主な活動】「折り紙でチューリップを作る」
【子どもの姿】「細かい動きに集中する」「好きな色の組み合わせを考える」
【保育者の援助】「折り方をゆっくり見せながらサポートする」
ポイント
- ねらいを決めることで、活動がブレなくなる!
- 「ねらい → 活動 → 子どもの姿 → 援助 → 環境構成」の流れで考えるとスムーズ!
④ 子どもの姿を観察して、そのまま活かす
「今、子どもたちはどんなことに興味がある?」「どんな遊びが盛り上がっている?」
日々の遊びや会話をヒントにすると、週案作成がラクになります!
子どもの姿から週案を考える例
最近のブーム:「電車ごっこが流行っている」
【ねらい】「ごっこ遊びを通じて、友だちとの関わりを深める」
【主な活動】「駅員さんごっこ・電車ごっこ」
【保育者の援助】「ルールを決めて楽しめるようにサポートする」
【環境構成】「駅の看板や切符を用意して、よりリアルな環境を作る」
最近の会話:「動物園に行った話をしている」
【ねらい】「動物への興味を広げ、想像力を育む」
【主な活動】「動物ごっこ・動物の絵を描く」
【保育者の援助】「動物の特徴を一緒に考え、遊びを広げる」
【環境構成】「動物の図鑑やぬいぐるみを用意する」
ポイント
- 子どもの興味をそのまま活かすと、考える手間が省ける!
- 「子どもの姿 → ねらい → 活動」の順番で考えるとラク!
すぐに使える週案の文例(ごっこ遊び・構成遊び・体を動かす遊び)

ここでは、「ごっこ遊び」「構成遊び」「体を動かす遊び」 の3つのテーマで、すぐに使える週案の文例を紹介します。
① ごっこ遊びを楽しむ週案(レストランごっこ)
項目 | 文例 |
---|---|
ねらい | ・友達と役割を決めて遊び、やりとりを楽しむ ・ごっこ遊びの中で、言葉のやりとりを経験する ・「○○になりきる」ことで、想像力を豊かにする |
主な活動 | ・レストランごっこ(お店屋さんとお客さんになりきる) ・注文を取る、配膳をする、お金を払うなどのやりとりを楽しむ ・メニュー表や料理を作る ・「今日は何屋さんにする?」と相談しながら、遊びを広げる |
子どもの姿 | ・おままごと遊びで「いらっしゃいませ!」と店員になりきる姿があった ・「ピザください!」「お待ちください!」など、言葉のやりとりが増えてきた ・友達と協力しながら、「お店をもっと広くしよう」と工夫する姿が見られた |
保育者の援助 | ・「どんなお店にする?」と問いかけ、子どもたちのアイデアを引き出す ・やりとりが苦手な子には、簡単な役割(お皿を運ぶ・「どうぞ」と言うなど)を提案する ・トラブルがあったときは、「どうしたらいいかな?」と子どもたち自身で解決できるようにサポートする |
環境構成 | ・レストラン風の飾りや看板を用意する ・メニュー表やお金を作れるコーナーを設ける ・ごっこ遊び用のエプロンや帽子を用意し、なりきる楽しさを引き出す |
② 構成遊びを楽しむ週案(ブロック・積み木)
項目 | 文例 |
---|---|
ねらい | ・友達と協力しながら、想像力を働かせて作品を作る ・積み木やブロックを使って、構成遊びの楽しさを味わう ・「どうすればうまくできるか?」を試行錯誤する経験をする |
主な活動 | ・ブロックで街を作る(道路・建物・公園など) ・積み木を使ってタワーやお城を作る ・作ったものを発表し、みんなで遊ぶ ・「みんなで協力して一つの大きなものを作る」活動をする |
子どもの姿 | ・ブロック遊びで「ここに道を作ろう!」と話し合う姿があった ・「高く積んだら崩れた!」と試行錯誤しながら挑戦していた ・「こっちに橋を作ろう!」と友だちとアイデアを出し合う様子が見られた |
保育者の援助 | ・「ここは何にする?」と問いかけ、遊びを広げる ・うまくいかないときは、「こうしたらどうかな?」と一緒に考える ・「○○くんはこんな工夫をしていたよ!」と気づきを共有し、発展を促す |
環境構成 | ・道路マットやミニカーを用意して、街づくりをしやすくする ・作品を飾れるスペースを作り、遊びの継続を促す ・いろいろな形のブロックを用意し、自由な発想で遊べる環境を整える |
③ 体を動かす遊びを楽しむ週案(運動遊び)
項目 | 文例 |
---|---|
ねらい | ・体を動かす楽しさを味わい、のびのびと遊ぶ ・友達と競争したり、協力したりしながら遊ぶ経験をする ・自分の体の動きをコントロールする力を養う |
主な活動 | ・しっぽ取りゲーム ・平均台やマットを使ったサーキット遊び ・みんなで協力して大玉転がし ・ジャンプ・ケンケン・くぐる動作を取り入れた運動遊び |
子どもの姿 | ・鬼ごっこをしながら、「もっとやりたい!」と意欲的に遊ぶ姿があった ・マット運動で、「でんぐり返しできたよ!」と達成感を感じていた ・「次は○○ちゃんと一緒にやる!」と友だちと関わりながら楽しんでいた |
保育者の援助 | ・「ゴールまであと少し!」「ナイスキャッチ!」と、楽しさを伝える声かけをする ・苦手な子には、「少しずつ挑戦しよう」と励ましながら見守る ・「どうすればもっと速く走れるかな?」と考えさせる声かけをする |
環境構成 | ・広いスペースを確保し、のびのび動けるようにする ・体を動かす道具(フラフープ・マット・平均台など)を準備する ・コースを作り、子どもたちが挑戦できる場を作る |
さらに遊びを広げたい方、もっと文例がほしい方へ

「もっと手軽に活動を発展させたい」「週案や日案にすぐ使えるアイデアが欲しい」という保育士さんや幼稚園の先生にぴったりのコンテンツがあります!
4歳児向け ごっこ遊びを発展させた活動案
このダウンロードコンテンツは、ごっこ遊びをテーマにした活動案を10個収録。子どもたちと何度も楽しめるアイデアが満載です!
- 特徴その1:具体的な活動内容が項目別に記載
- 活動案ごとに「ねらい」「準備するもの」「保育者の援助」「環境構成」などが詳細に書かれているので、日案・週案にそのまま使えます。
- 特徴その2:何度も繰り返し楽しめる発展アイデア
- 子どもの興味や成長に合わせて活動を展開できるヒントが多数記載。1つの遊びのテーマを何日も続けて楽しめます!
- 特徴その3:忙しい保育士さんの味方
- ダウンロード形式なので、購入後すぐに活用できます。準備の時間を短縮しながら、保育の質を高められる便利なツールです。
こんな方におすすめ!
- ごっこ遊びをもっと発展させたいけれど、アイデアが思いつかない…
- 週案や日案の作成を効率化したい!
- 子どもたちともっと楽しいごっこ遊びの時間を作りたい!
ダウンロード形式なので、購入後すぐに活用できます!
詳細はこちらからご覧ください:
https://wakuwakutime.theshop.jp
ごっこ遊び以外にも、
・構成遊びから発展させた活動
・室内で行うルールのある集団遊び
・身体を動かす室内活動
・遊びの発展実例30選
・製作100選
など多数あります。
まとめ
週案は、子どもたちの「今」を捉え、これからの成長を楽しむためのヒントです。
難しく考えすぎず、「どんな遊びが広がるかな?」「どんな表情が見られるかな?」 とワクワクする気持ちを大切にしましょう!
週案を書くことは、子どもたちの成長を振り返り、次の一歩を見つける時間でもあります。「こうしなきゃ!」ではなく、「こんなこともできそう!」 と、保育の可能性を広げる時間にしていきましょう!
BASEで
・活動案(週案・日案・活動のヒントに)
・遊びの発展の実例集
・製作100選
・発表会の台本
・パネルシアター
・製作・遊びキット
などを販売しています。
発表会の台本や遊びの発展の仕方などは、個別相談もついているものもあります。
インスタで、日々に追われ、保育を楽しめない保育士さんが、保育を楽しめるようなワクワクのヒントをお届けしています。
- 子どもも先生もわくわく楽しめる行事の案・作り方
- パネルシアターや製作をより楽しめる方法
- 遊びの発展の仕方
インスタ→wakuwaku_hoiku