「週案を書くのが苦手…」「活動のアイデアが思いつかない…」と悩んでいませんか?
5歳児クラスの週案は、子どもの成長を考えながら 「ワクワクする活動」 を取り入れることが大切。でも、いざ書こうとすると「何をどう書けばいいの?」と迷ってしまうこともありますよね。
この記事では、 すぐに使える週案のテンプレート と 子どもが夢中になる活動アイデア をご紹介! 指導案を書くのが苦手な方でも、スムーズに作成できるようになりますよ。
「楽しくて、学びにつながる活動を考えたい!」と思っている保育士さんに役立つ内容なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
週案の基本構成とポイント

「ねらい・活動内容・子どもの姿・保育者の配慮・援助・環境構成」の5つのそれぞれのポイントを詳しく見ていきます。
1. ねらい 〜週の活動で育みたい力を明確に〜
「ねらい」は、その週を通して子どもにどんな成長や経験をしてほしいかを示すものです。
子どもの発達や興味に合わせて、具体的に書くと分かりやすくなります。
例:
- 友達と考えを伝え合いながら、遊びを楽しむ
- 身近な自然にふれ、興味を持ち、探求をしていく
- 試行錯誤しながら、遊びを作り上げていく
- ルールのある遊びを通して、考えたり工夫したりする楽しさを感じるさまざまな素材を使って、自由に表現する
ポイント
- 「○○できるようになる」ではなく「○○を楽しむ・経験する」 など、子どもが主体的に取り組める表現を使う
- ねらいは1〜2つに絞る(多すぎると焦点がぼやけてしまう)
2. 活動内容 〜子どもが夢中になれる遊びや取り組みを〜
「活動内容」では、ねらいを達成するための具体的な遊びや取り組みを記載します。
5歳児は、自分たちで考えたり、工夫したりすることが楽しい時期なので、単なる遊びだけでなく、子どもが自発的に関われる要素を含めるのがポイント!
例:
- お店屋さんごっこ(自分たちで商品を作り、店員とお客さんになって遊ぶ)
- 新聞紙を使った冒険遊び(新聞紙を川や橋に見立てて、みんなで協力しながら進む)
- 自然探し探検(園庭や公園で「季節の自然物探し」をしながら自然に親しむ)
ポイント
- 子どもが「こうしたい!」と考えられる余白を作る
- 友達と協力できる活動を意識する(ルールを決めたり、役割分担したりする場面を作る)
3. 子どもの姿 〜活動中の子どもの様子を想定する〜
この項目では、 活動を通してどのような姿が見られるかを予測します。
子どもの発達段階や興味を踏まえながら、「どんな行動や気持ちの変化が起こるか?」を考えると書きやすくなります!
例:
- 友達と相談しながら遊びを進める
- ルールを工夫し、新しい遊び方を考える
- うまくいかない場面で悩みながらも、試行錯誤する
ポイント:
- 「○○をする」「○○を考える」など、 具体的な行動や反応を書く
- 「こんな姿が見られたらいいな」という 期待を込めて書く
4. 保育者の配慮・援助 〜子どもの主体性を大切にした関わり方を〜
ここでは、 保育者がどのように関わると、子どもがより楽しく、学びを深められるかを記します。
5歳児は自分で考える力が育っているため、「指示をする」のではなく、 見守りながら適切なサポートをすることが大切です。
例:
- 必要に応じて声掛けをし、子ども同士で考える機会を増やす(お店屋さんごっこで、会話が広がるように声をかける)
- 子どもたちの発想を引き出す問いかけをする(「新聞紙ってどんなものに変身できるかな?」と想像を広げる声かけをする)
- 困っている子がいたらさりげなくサポートする(「どうしたらうまくできるかな?」と一緒に考える)
ポイント:
- 「どう声をかけるか?」を具体的に書くと、 実際の保育で意識しやすい!
- すぐに手助けせず、 子どもの考える力を引き出す関わりを意識する
5. 環境構成 〜活動をより楽しめる環境を整える〜
最後に、「子どもが活動しやすい環境をどう整えるか?」を考えます。
空間の使い方や、準備する道具・素材 などを具体的に記入しましょう!
例:
- 商品を作るための素材を用意する(折り紙・空き箱・シール など)
- 遊びを広げられる空間を確保する(お店屋さんごっこのためのスペースをつくる)
- 子どもが自由に選べるコーナーを設ける(作りたいものに合わせて素材を分けておく)
ポイント:
- 「どんな環境があれば子どもが活動しやすいか?」を意識する
- 子どもが 自分で考えて遊びを発展できる環境 を作る
特に 「子どもが夢中になれる活動か?」を意識することがポイントです!
保育者が「どう関わるか」「どんな環境を作るか」を工夫することで、 子どもたちが主体的に遊び、学びを深めることができます。
ワクワクする活動を考えるコツ

5歳児は、 友達と協力したり、自分なりの工夫を加えたりしながら遊びを発展させるのが楽しい時期 です。
週案を作成する際は、 子どもたちが主体的に関われる「ワクワクする活動」 を考えることがポイント!
ここでは、子どもが夢中になれる活動を考えるための5つのコツ をご紹介します!
① 「五感を使う遊び」を取り入れる
五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)を刺激する遊びは、子どもが 「面白そう!」「もっとやりたい!」と思いやすくなります。
例えば…
- 視覚を刺激する遊び →「色水遊び」「影絵あそび」「光と影を使った実験」
- 聴覚を刺激する遊び →「身近なもので楽器作り」「音探しゲーム」
- 触覚を刺激する遊び →「寒天・片栗粉遊び」「泥んこ遊び」「氷を使った感触遊び」
- 味覚や嗅覚を刺激する遊び →「食材の匂い当てゲーム」「簡単なクッキング」
② 「子どもが考えられる余白を作る」
活動の中に 「どうやったらいいかな?」と考える余白を入れると、子どもたちは試行錯誤しながら主体的に取り組めるようになります!
例えば…
- 新聞紙遊び → 「新聞紙をどんなものに変身させられる?」と問いかける
- 橋渡りゲーム → 「橋の形をどう工夫したら渡りやすい?」と考えさせる
- 製作遊び → 型紙を用意するのではなく、「好きな形に切ってみよう!」と自由に作らせる
③ 「季節や行事を取り入れる」
その時期ならではの遊びや行事を取り入れると、子どもの興味が深まりやすくなります!
例えば…
- 春 → 自然探し探検(「春の花を探してみよう!」など)
- 夏 → 水遊び・氷遊び(「どんなものを浮かべると沈むかな?」)
- 秋 → 落ち葉遊び(「落ち葉でアートを作ってみよう!」)
- 冬 → 雪遊び・こたつごっこ(「氷を作って観察しよう!」)
④ 「競争やチャレンジ要素を入れる」
5歳児は、「できた!」「勝った!」という達成感を味わうのが楽しい時期 です。
適度な競争やチャレンジ要素を入れることで、さらに夢中になれます!
例えば…
- タイムアタックゲーム → 何秒でできるか挑戦する(例:「新聞紙じゃんけんで最後まで残れるかな?」)
- グループ対抗戦 → チームで協力してクリアする(例:「玉入れを何個入れられるか競争!」)
- できたことを発表する時間を作る → 製作やダンスなど、「こんなことができたよ!」と発表できる場を作る
⑤ 「ルールを自分たちで決める」
5歳児になると、「こうした方がいいんじゃない?」とルールを作る力が育ってきます。
自分たちでルールを決めることで、遊びへの意欲が増し、より主体的に楽しむことができます!
例えば…
- オリジナル鬼ごっこを作る → 「普通の鬼ごっこと何が違う?」とみんなで考える
- ジャンケンゲームの新ルールを考える → 「負けた人が勝ちになるルールを作ってみよう!」
- お店屋さんごっこの価格を決める → 「これは何円にする?」と子どもたちで話し合う
具体的な週案の実例(そのまま使える!)

実際に週案を書くとき、「どんなふうにまとめればいいの?」「項目ごとに何を書けばいいの?」と迷うこともありますよね。
そこで、 すぐに使える週案の実例 をご紹介します!
実例①「新聞紙で変身しよう!」
項目 | 記入例 |
---|---|
ねらい | ・身近な素材を使って自由に表現する ・友達とアイデアを出し合いながら、遊びを発展させる |
活動内容 | ・新聞紙を使って、好きなものに変身!(服・帽子・剣など) ・変身した姿で、ごっこ遊びをする |
子どもの姿 | ・「こうやったらカッコよくなる!」と試行錯誤する ・友達と相談しながらデザインを決める ・作った衣装で、ファッションショーを楽しむ |
保育者の配慮・援助 | ・「どんなものが作れそう?」とアイデアを広げる声かけをする ・破れても楽しめるよう、リメイクを提案する |
環境構成 | ・新聞紙、大きめのテープ、ホチキス、はさみ ・作ったもので遊べる広いスペース |
ポイント:
・「ファッションショー」や「戦士ごっこ」など、遊びに発展させると楽しさ倍増!
・新聞紙だけでなく、折り紙やモールを加えるとカラフルに!
実例②「巨大迷路を作って遊ぼう!」
項目 | 記入例 |
---|---|
ねらい | ・友達と協力しながら、空間を作る楽しさを味わう ・迷路を通して、考える力を育む |
活動内容 | ・段ボールやテープを使って、みんなで迷路を作る ・迷路の中に「ミッション」を作る |
子どもの姿 | ・「ここはトンネルにしよう!」とアイデアを出し合う ・迷路の中を「探検しよう!」とワクワクしながら進む ・迷路の難易度を考えながら、改良していく |
保育者の配慮・援助 | ・「どうしたら面白い迷路になるかな?」と問いかける ・安全に遊べるように、迷路の強度を確認する |
環境構成 | ・段ボール、大きめの布、ガムテープ、はさみ ・迷路の入り口や出口を決め、ルートを考えやすくする |
ポイント:
・ゴールを決めたり、スタンプラリーの要素を入れるとさらに楽しい!
・「オバケ屋敷迷路」「宝探し迷路」など、テーマを決めても◎
実例③「お店屋さんごっこで遊ぼう!」
項目 | 記入例 |
---|---|
ねらい | ・友達と役割を決めながら遊び、やりとりを楽しむ ・数量やお金のやりとりを通じて、簡単な計算に親しむ |
活動内容 | ・店員とお客さんになり、お金を使って買い物をする ・事前に商品を作る(折り紙や空き箱で食べ物・雑貨作り) |
子どもの姿 | ・「いらっしゃいませ!」と元気に呼びかける ・「これください」とお金を渡して買い物を楽しむ ・友達と相談しながら、役割分担をする |
保育者の配慮・援助 | ・必要に応じて、会話のやりとりをサポートする ・役割を交代しながら、全員が楽しめるよう促す |
環境構成 | ・お金(紙で作る)、レジ(空き箱)、商品(折り紙・牛乳パック) ・店舗ごとにスペースを分けて、遊びやすくする |
ポイント:
・「メニュー表」や「看板」も作ると、よりリアルに!
・「デリバリーごっこ」や「イベント企画」など、発展させるとさらに楽しめる!
実例④「風船バレーでチーム対決!」
項目 | 記入例 |
---|---|
ねらい | ・友達と協力しながら、ルールのある遊びを楽しむ ・風船の動きを予測しながら、反応する力を育てる |
活動内容 | ・風船を使って、簡単なバレーボールをする ・何回続くかチームで挑戦する |
子どもの姿 | ・「落とさないように!」とチームで声を掛け合う ・風船の動きを予測しながら、反応して打ち返す ・「新記録だ!」とチームで喜ぶ |
保育者の配慮・援助 | ・「何回続くかチャレンジしよう!」と協力を促す ・風船の数を増やしたり、ルールをアレンジして発展させる |
環境構成 | ・風船、ネット(ロープでもOK)、広いスペース |
ポイント:
・「2個同時にやってみよう!」と難易度アップも楽しい!
・チーム戦や、記録更新に挑戦すると、さらに盛り上がる!
実例⑤「お菓子の家を作ろう!」
項目 | 記入例 |
---|---|
ねらい | ・身近な材料を使って、創造力を膨らませる ・友達とアイデアを出し合いながら、作品作りを楽しむ |
活動内容 | ・空き箱を使って、お菓子の家を作る ・作品の発表会を開いて、みんなの工夫を共有する |
子どもの姿 | ・「この箱、クッキーの屋根にしよう!」と発想を膨らませる ・友達と「こうするともっと可愛くなるね!」と話し合う ・できあがった作品に名前をつけたり、ストーリーを作る |
保育者の配慮・援助 | ・「どんなお菓子の家にしたい?」とアイデアを引き出す ・細かい作業が苦手な子には、手伝いながら進める |
環境構成 | ・空き箱(ティッシュ箱・お菓子の箱)、折り紙、シール、ボンド、綿 ・のりやテープ、マーカーなど装飾用の道具も用意する |
ポイント:
・完成後、「お菓子の家展覧会」を開いて発表するとさらに楽しい!
・「お店や街を作る」と、遊びが発展しやすい!
実例⑥「探検ごっこ!園内でお宝探しゲーム」
項目 | 記入例 |
---|---|
ねらい | ・園内の環境に興味を持ち、探索する楽しさを味わう ・仲間と協力しながら、目的を達成する経験をする |
活動内容 | ・園内に隠された「お宝(カードやシール)」を探すゲーム ・ヒントをもとに、チームで相談しながら探検する |
子どもの姿 | ・「どこに隠れてるかな?」とワクワクしながら探索する ・友達とヒントを見ながら、「ここにありそう!」と考える ・「見つけたー!」と大喜びし、達成感を味わう |
保育者の配慮・援助 | ・「ここには何があるかな?」と探す楽しさを広げる声かけをする ・ルールを守りながら遊べるように、チームごとにサポートする |
環境構成 | ・「お宝カード」や「ミッションカード」を作っておく ・探索しやすい範囲を決め、安全に遊べる環境を整える |
ポイント:
・お宝の種類を増やし、「ミッションをクリアしないと取れない」ルールを作ると面白い!
・「探検マップ」を作ると、より冒険感がアップ!
もっと指導案のテンプレートを見たい方やさらに活動を広げたい方へ

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他にも、
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まとめ
「週案作り、大変…」「何を書いたらいいかわからない…」そんな風に感じること、ありませんか?
でも、子どもたちが楽しんでいる姿を想像しながら考えると、週案作りはワクワクする時間に変わります!
自分自身もワクワクしながら、子どもたちの「もっとやりたい!」を引き出す保育をしていきましょう!
BASEで
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インスタ→wakuwaku_hoiku