春は、子どもたちにとって発見がいっぱいの季節。花が咲き、虫が動き出し、暖かい風を感じる中で、自然に興味を持つ子も増えます。
4歳児は「なんで?」「これなに?」と好奇心旺盛な時期なので、遊びを通して春の変化を楽しみたいですね。
この記事では、 春の遊びを広げる考え方と、春の活動のアイディアを紹介します。子どもたちと一緒に春を楽しみながら、遊びの幅を広げるヒントになれば嬉しいです!
春の活動の広げ方&考え方のコツ

① 子どもの「なんで?」を大切にする
4歳児は、身の回りの自然に対して「どうして?」「これなに?」とたくさんの疑問を持ちます。そんなとき、すぐに答えを教えるのではなく、一緒に考えたり試したりすることで、より深い学びにつながります。
例えば、
たんぽぽの綿毛を見つけたとき
子ども「なんで飛んでいくの?」
先生「風が吹くとどうなるかな?試してみよう!」
→ 実際に息を吹きかけたり、風のある日に飛び方を観察したりすることで、「風に乗って種が遠くまで飛んでいく」ことを体感できます。さらに、「どこまで飛ぶのか?」と興味を持てば、追いかけて遊ぶこともできますね。
② 遊びを次の活動につなげる方法
1つの遊びや体験をきっかけに、次の活動へと発展させることで、子どもたちの興味をさらに深めることができます。
お散歩 → 製作へ
春の自然を探しに行く → 見つけたものを作品にする
- お散歩で拾った葉っぱや花びらを使って 「押し花アート」「葉っぱスタンプ」 を作る。
- たんぽぽや菜の花を観察し、その色を絵の具や色鉛筆で再現してみる。
- 見つけた虫や鳥の絵を描いて、オリジナルの「春の観察絵本」を作る。
外遊び → 観察へ
春の生き物に気づく → もっと知りたくなる
- てんとう虫を見つけたら、「赤いけど、ほかの色のてんとう虫もいるのかな?」と図鑑で調べる。
- ミミズを見つけたら、「なんで土の中にいるの?」と考え、実際に土を掘って生息場所を探る。
- ちょうちょを見つけたら、「どこにいることが多い?」と観察し、花と昆虫の関係を考える。
発見 → 実験へ
自然の不思議を試してみる
- 桜の花びらを水に入れるとどうなる? → 「色水遊び」につなげる。
- たんぽぽの茎を水につけると? → 「くるくるカールする」現象を試してみる。
- 石の上と草の上、どっちが暖かい? → 太陽の当たり方を実感する。
③ 活動アイデアを考えるときの発想法
「どんな活動をしよう?」と考えるとき、次のような視点を持つとアイデアが広がります。
・「五感」を使う
→ 「見る・触る・聞く・嗅ぐ・味わう」を意識すると、遊びがより豊かになります。
- 視覚:「春の色」を探してみよう!(ピンク・黄・緑…)
- 触覚:花びら・草・土の感触を比べてみよう!
- 聴覚:「春の音探し」カラスの声?風の音?
・「組み合わせる」
→ ひとつの遊びだけでなく、いくつかの活動をつなげて考える。
- 散歩+製作:「見つけたものを絵や工作にする」
- 外遊び+観察:「遊びながら生き物を探してみる」
・「子どもの興味を観察する」
→ 何に夢中になっているかを見つけ、そこから活動を考える。
- てんとう虫を追いかけている → 虫をテーマにした遊びや工作を取り入れる。
- 花びらを集めている → 色水遊びや花の標本作りをする。
こうした視点を持つことで、春の自然遊びをより深く楽しむことができます。
春の自然を活かした遊びアイデア

春は、子どもたちが自然と触れ合いながら学びを深める絶好の季節。 ここからは具体的な活動を紹介します。
① お散歩で発見!春の自然を楽しむ
春探しを楽しむアイデア
- 春探しビンゴ:「たんぽぽ」「ちょうちょ」「鳥の声」などを見つけて○をつける。
- 色探しゲーム:「黄色いものを探してみよう!」とテーマを決めて歩く。
- 音探しゲーム:「春の音ってどんな音?」(鳥のさえずり、風の音など)
- におい探し:草や花の香りを感じて「どんなにおい?」と話してみる。
自然と触れ合うアイデア
- たんぽぽ綿毛飛ばし:飛ばし方を工夫して遠くまで飛ばせるか実験!
- 虫探し探検:てんとう虫やアリを見つけて観察する。
- 桜の花びら拾い:拾った花びらを集めて「どの形がかわいい?」と話す。
発展アイデア
- 見つけた春のものを写真に撮り、「春の発見アルバム」を作る。
- お散歩後に、見つけたものを思い出しながら絵に描く。
- 拾った葉っぱや花びらで「春のコラージュアート」を作る。
② 外遊びで春を体感する
体を動かして楽しむアイデア
- シャボン玉遊び:春風に乗せてどこまで飛ぶか観察!
- 花びらキャッチ:舞い落ちる桜の花びらを手でキャッチして遊ぶ。
- 春風鬼ごっこ:「春風さんにタッチされたら鬼交代!」というルールで鬼ごっこ。
- たんぽぽ綱引き:たんぽぽを引っ張り合って、根っこがどこまで伸びているか見てみる。
自然とふれあうアイデア
- ダンゴムシ探し:「どんな場所にいる?」と予想しながら探してみる。
- カエルの声を聞こう!:夕方、カエルの鳴き声を聞きに行く。(場所があれば)
- ありの行列を追いかける:どこまで続いているか観察!
発展アイデア
- シャボン玉の大きさを変えてみて、「どれが一番よく飛ぶ?」と比べる。
- てんとう虫を見つけたら、「模様はみんな同じ?」と比べてみる。
- 風の強い日と弱い日で、シャボン玉の飛び方を比べる。
③ 製作で春の発見を形にする
自然を使ったアートアイデア
- 葉っぱスタンプ:お散歩で拾った葉っぱに絵の具をつけてスタンプ遊び。
- 花びら色水遊び:桜や菜の花の花びらを水に入れて、春色のジュースを作る。(※飲まないように注意!)
- 押し花作り:拾った花びらを紙にはさみ、重しをして押し花にする。
- 草木染め:玉ねぎの皮やヨモギで、ハンカチや布を染める体験。
春の生き物をテーマにした製作
- ちょうちょのモビール作り:色とりどりのちょうちょを作り、春の風で揺れる飾りにする。
- てんとう虫の石アート:石に赤や黒の絵の具でてんとう虫の模様を描く。
- アリの巣迷路作り:アリの巣をイメージした迷路を作って、アリの動きを再現!
発展アイデア
- 色水遊びの後、「他の花でもやってみよう!」と色の違いを楽しむ。
- ちょうちょモビールの前に、ちょうちょの動きを観察してみる。
- 石アートを作った後に、実際のてんとう虫の模様と比べてみる。
さらに春の遊び・活動のアイディアを探している方へ

「もっと手軽に春の遊びを発展させたい」「週案や日案にすぐ使えるアイデアが欲しい」という保育士さんや幼稚園の先生にぴったりのコンテンツがあります!
4歳児向け 春の活動・遊びの活動案
このダウンロードコンテンツは、春の活動・遊びをテーマにした活動案を30個収録。子どもたちと何度も楽しめるアイデアが満載です!
- 特徴その1:具体的な活動内容が項目別に記載
- 活動案ごとに「ねらい」「準備するもの」「保育者の援助」「環境構成」などが詳細に書かれているので、日案・週案にそのまま使えます。
- 特徴その2:何度も繰り返し楽しめる発展アイデア
- 子どもの興味や成長に合わせて活動を展開できるヒントが多数記載。1つの遊びのテーマを何日も続けて楽しめます!
- 特徴その3:忙しい保育士さんの味方
- ダウンロード形式なので、購入後すぐに活用できます。準備の時間を短縮しながら、保育の質を高められる便利なツールです。
こんな方におすすめ!
- 春の活動をもっと発展させたいけれど、アイデアが思いつかない…
- 週案や日案の作成を効率化したい!
- 子どもたちともっと楽しい遊びや活動の時間を作りたい!
ダウンロード形式なので、購入後すぐに活用できます!
詳細はこちらからご覧ください:
https://wakuwakutime.theshop.jp
春の活動以外にも、
・ごっこ遊びを発展させた活動案
・構成遊びから発展させた活動
・室内で行うルールのある集団遊び
・身体を動かす室内活動
・遊びの発展実例30選
・製作100選
など多数あります。
まとめ
春は、新しい発見や学びが自然と生まれる季節。子どもたちは、五感を使いながら季節の変化を感じ、遊びの中でさまざまな気づきを得ていきます。
大切なのは、子どもたちの興味を受けとめ、遊びをつなげていくこと。 先生自身も春の自然を楽しみながら、ワクワクする時間を子どもたちと共有してくださいね!
BASEで
・活動案(週案・日案・活動のヒントに)
・遊びの発展の実例集
・製作100選
・発表会の台本
・パネルシアター
・製作・遊びキット
などを販売しています。
発表会の台本や遊びの発展の仕方などは、個別相談もついているものもあります。
インスタで、日々に追われ、保育を楽しめない保育士さんが、保育を楽しめるようなワクワクのヒントをお届けしています。
- 子どもも先生もわくわく楽しめる行事の案・作り方
- パネルシアターや製作をより楽しめる方法
- 遊びの発展の仕方
インスタ→wakuwaku_hoiku