発表会の準備は、まず本番までにやることを整理し、クラスの子どもたちに合う演目を考えるところから始めましょう。進める順番が見えると、今取り組むことを決めやすくなります。
とはいえ、演目に配役、練習、衣装、大道具……。普段の保育をしながら考えるのは大変ですよね。
「何から手をつけたらいい?」
「子どもたちが楽しめる劇にできるかな」
「本番までに準備が間に合うか心配」
そんな先生へ、この記事では、保育園の発表会準備を進めるための考え方と、すぐに取り入れられる工夫を紹介します。
- 準備を進める順番
- クラスに合う演目と配役の考え方
- 子どもが楽しめる練習の進め方
- 衣装・大道具・本番の動きを整理するコツ
全部を一度に決めなくても大丈夫です。まずは、今のクラスに必要なところから考えていきましょう。
どんな演目にも使える! 3・4・5歳児 発表会まるごとサポートBOOK
演目決めから配役、台本調整、練習、演出、衣装・大道具、本番までをまとめた、演目を問わず使える発表会準備ガイドPDFです。
全143ページ
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発表会の準備、何から始めたらいい?

発表会が近づくと、やることが次々に浮かんできます。まずは頭の中の準備を、見える形にするところから始めてみてください。
やることを「決める・楽しむ・整える」に分けてみよう
演目も決まっていないのに衣装が気になったり、練習の進み具合を見ながら大道具の心配をしたり。あれもこれも考えていると、なかなか手が動かないことがあります。
そんなときは、準備を大きく三つに分けます。
| 準備の段階 | 考えること・取り組むこと |
|---|---|
| 決める | 大切にしたい経験、演目、配役、劇の流れ |
| 楽しむ | お話に親しむ、役になりきる、場面ごとに遊ぶ |
| 整える | 衣装、大道具、出入り、場面転換、先生の役割 |
実際には並行して進めることもありますが、整理するだけでも、今どこで迷っているのか分かりやすくなります。
本番から逆算して、今週の準備を決める
本番の日だけを見ていると、まだ時間があるようにも、もう間に合わないようにも感じてしまいます。
そこで、「今週は演目を決める」「来週はお話に親しむ」と、週ごとの目安を置いてみましょう。
大切なのは、予定通りに進めることにこだわりすぎないこと。園の予定や子どもの姿に合わせて、見直せる計画にします。
全部の準備を今日終わらせる必要はありません。今日やることが分かるだけでも、取りかかりやすくなります。
まずは、クラスの子どもたちに合う演目を選ぼう

演目選びでは、物語の知名度だけでなく、子どもたちがどんな表現を楽しんでいるかを見てみましょう。普段の遊びの中にも、選ぶヒントがあります。
年齢・人数に加えて、好きな遊びを思い浮かべる
動物になりきるのが好きなクラス。歌うと自然に集まってくるクラス。友達とのやりとりを楽しむクラス。
同じ年齢でも、夢中になることは違います。
例えば、動きを楽しむ子が多いなら、歩いたり隠れたり探したりする場面のあるお話。言葉のやりとりが好きなら、短い掛け合いを楽しめるお話が候補になります。
「このお話なら、あの子たちが楽しみそう」と想像できる演目を探してみてください。
どんな発表会にしたいかも、一つ決めておく
演目選びの前に、先生が大切にしたいことを一つ決めておくと、候補を絞りやすくなります。
「友達と一緒に表現する楽しさを感じてほしい」
「好きな役になりきって遊んでほしい」
「自分たちで考えた動きを取り入れたい」
こうしたねらいがあると、見栄えだけで演目を選ばずに済みます。上演時間や舞台の広さ、準備に使える時間も合わせて考えましょう。
お話の流れを具体的に考えたいときは、演目ごとの台本も
演目の候補が見つかっても、場面やセリフを一から組み立てるのは時間がかかりますよね。
ワクワク保育では、演目ごとの発表会台本も販売しています。
演目を探している先生も、気になるお話を劇にしたい先生も、台本の商品一覧をのぞいてみてください。
子どもたちが演じる姿を想像しながら、クラスで楽しめそうなお話を選んでいただけます。
配役とセリフを工夫して、一人ひとりが楽しめる形に

演目が決まったら、子どもたちの姿を思い浮かべながら配役を考えます。セリフの量だけでなく、それぞれが楽しめる出番をつくることが大切です。
人気の役に希望が集まったら、役の人数を見直す
「みんな同じ役をやりたいと言っている」
「この役を希望する子がいない」
配役では、こんなこともありますよね。
物語の流れに合わせて、同じ役を複数人にしたり、セリフや動きを分けたりできないか考えてみましょう。
一つの役を一人で演じる形にこだわらず、友達と一緒に演じる形も選べます。実際になりきって遊んでみると、別の役の楽しさに気づく子もいます。
セリフ以外にも、見せ場をつくれる
人前で話すのが苦手でも、歌や動きなら楽しめる子がいます。小道具を持って登場することを、うれしく感じる子もいるでしょう。
例えば、みんなを案内する、宝物を見つける、登場するときにポーズを決める。そんな動きも、劇をつくる大切な表現です。
全員のセリフを同じ量にすることより、一人ひとりに参加を楽しめる場面があるかを見てみましょう。
セリフは、子どもが自然に言える言葉へ
長いセリフが難しそうなら、短くする、普段使う言葉に変える、友達と一緒に言うといった工夫ができます。
例えば、
「私たちは、この森の向こうにある宝物を探しに行きます」
というセリフなら、
「宝物を探しに行こう!」
と短くする方法もあります。
お話の流れを大切にしながら、クラスの子どもたちが表現しやすい形へ整えていきましょう。
発表会の練習は、劇遊びから少しずつ

練習というと、最初から最後まで通す姿を思い浮かべるかもしれません。でも、まずはお話や役に親しむ時間も大切です。
最初は、お話の世界を楽しむことから
絵本を読む、登場人物の歩き方をまねる、物語に出てくるものを探す。そんな遊びから始めてみましょう。
「この動物は、どんなふうに歩くかな?」
「お城を見つけたら、どんな顔になる?」
子どもたちから出た動きや表情を、劇に取り入れることもできます。先生が全部決める前に、子どもたちの表現を見つける時間になります。
好きな場面から始めて、少しずつつなげる
最初から物語の順番通りに練習する必要はありません。
今日は宝物を見つける場面。明日はみんなで踊る場面。短くて楽しめるところから取り組みます。
場面に親しんできたら、二つの場面をつなげ、出入りや待ち時間も確認していきましょう。
通して練習する段階になっても、「今日は出入りを確認する」と目的を絞ると、先生も子どもも取り組むことが分かりやすくなります。
飽きてきたときは、練習の形を変えてみる
同じ流れが続いているなら、半分の子が演じて半分が見る、小道具を一つ使う、好きな場面だけ楽しむなど、少し変えてみてください。
参加したがらない子には、難しさや不安、長い待ち時間がないかも見てみましょう。
「もう一回やりたい」が残るところで終えることも、次につながる工夫です。通し練習だけでなく、歌や小道具づくりを楽しむ日も、発表会へ向かう大切な時間になります。
衣装・大道具・舞台の動きも、見通しを立てて準備しよう

衣装や大道具は、つくり始める前に、必要なものと使い方を整理しましょう。完成したあとに子どもが使いやすいかも、考えておきたいポイントです。
衣装は、基本の服と小物を組み合わせる
役ごとに全部違う衣装をつくらなくても、帽子、耳、ベストなどで特徴を表せます。
同じ基本の服でも、小物や色を変えると役の違いが伝わります。
試着では、見た目に加えて、歩く・座る・踊るといった動きも確認しましょう。脱ぎ着のしやすさや、引っかかる部分がないかも見ておくと、本番の動きを考えやすくなります。
大道具は「運ぶ・置く・片づける」まで考える
大きな大道具は舞台を華やかにしますが、重さや置き場所によっては場面転換に時間がかかります。
「誰が運ぶ?」
「出番まではどこに置く?」
「次の場面でも使える?」
つくる前に確認すると、必要な大きさや形を決めやすくなります。背景や箱を別の場面でも使えるようにすると、準備する数を減らせることもあります。
本番は、先生同士の動きも共有しておく
音楽を流す、小道具を渡す、子どもを送り出す。本番では、いくつもの動きが重なります。
場面ごとに、子どもの動き、音楽、大道具、先生の担当を進行表にまとめておきましょう。
「このセリフのあとに音楽を流す」など、合図を具体的にしておくことも大切です。
欠席や緊張で予定通りに進まないときの対応も、事前に相談しておくと、一人で判断を抱えずに済みます。
発表会準備を支える「発表会まるごとサポートBOOK」

ここまで読んで、「考えるポイントは分かったけれど、一つずつ具体的に整理したい」と感じた先生へ。
ワクワク保育の「発表会まるごとサポートBOOK」は、3・4・5歳児の発表会準備を、演目選びから本番まで支えるPDFです。
準備の順番も、困ったときの工夫も、一冊に
このBOOKには、次の13章を収録しています。
| 章 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 発表会準備が見える!8週間ロードマップ |
| 2 | クラスにぴったりの演目を決めよう |
| 3 | みんなが楽しめる配役の決め方 |
| 4 | 台本をクラスに合わせて変える方法 |
| 5 | 「やってみたい!」を引き出す劇遊びの導入 |
| 6 | 無理なく進める発表会練習5STEP |
| 7 | 練習で困った!こんなときどうする? |
| 8 | 劇がもっと楽しくなる演出アイデア30 |
| 9 | バタバタしない場面転換アイデア |
| 10 | どんな劇にも使える衣装の基本アイデア |
| 11 | 何度でも使える大道具・小道具アイデア |
| 12 | 先生が迷わない舞台進行表のつくり方 |
| 13 | 本番で困った!トラブル対応集 |
準備チェックシートや早見表、舞台進行表の基本テンプレートも掲載しています。
「何から始めるか」を考えるときだけでなく、「練習で困った」「場面転換を見直したい」ときにも、必要な章から使えます。
演目を問わず使えるから、今の準備に取り入れられる
特定のお話に限らず、さまざまな演目に取り入れられる考え方や工夫をまとめています。
演目が決まる前は、ロードマップや演目選びの章から。準備が始まっている先生は、配役や練習、衣装の章から。
最初から全部読む必要はありません。
今困っていることに合わせて開き、次に試すことを決める。そんな使い方ができる一冊です。
演目ごとの発表会台本と合わせて使うのもおすすめ
ワクワク保育では、演目ごとの発表会台本も多数販売しています。
台本でお話の流れやセリフを具体的にイメージしながら、サポートBOOKで配役や練習、舞台の動きを考える。組み合わせることで、選んだ台本をクラスに合わせて活用しやすくなります。
例えば、人数に合わせて役を分けたいときや、子どもたちに合う練習の進め方を考えたいときにも役立ちます。
発表会の内容と準備の両方を考えたい先生は、サポートBOOKと演目ごとの台本を合わせてチェックしてみてください。
先生も子どもも、楽しみにできる発表会へ
発表会の準備では、考えることがたくさんあります。それでも、進め方を整理したり、クラスに合う形に変えたりすることで、取り組みやすくなる部分があります。
まずは、今のクラスに必要なことを一つ
この記事で紹介したポイントをまとめます。
- 本番までの準備を整理し、今週やることを決める
- 年齢や人数に加えて、子どもの好きな表現から演目を考える
- セリフだけでなく、歌や動きでも一人ひとりの見せ場をつくる
- 劇遊びや好きな場面から始めて、少しずつ練習をつなげる
- 衣装や大道具は、使いやすさや場面転換まで考える
- 本番の先生の動きと、困ったときの対応を共有しておく
今日は演目の候補を一つ探す。明日は好きな場面で遊んでみる。そんな一歩ずつでも、発表会につながっていきます。
準備を一人で考え込む前に、使えるアイデアを
発表会で大切にしたいのは、本番の完成度だけではありません。
役になりきって笑う姿。友達と動きを考える姿。「もう一回やろう!」と声をかけ合う姿。そこまでの時間にも、子どもたちの楽しさや成長があります。
先生が毎回一から考える負担を減らし、そうした姿に目を向ける時間をつくれたらと思っています。
準備の進め方や、困ったときの工夫を知りたい先生は「発表会まるごとサポートBOOK」を。
演目を探している先生や、劇の流れを具体的に考えたい先生は、演目ごとの発表会台本を。
ワクワク保育の商品一覧から、今のクラスに役立つものを探してみてください。
どんな演目にも使える! 3・4・5歳児 発表会まるごとサポートBOOK
演目決めから配役、台本調整、練習、演出、衣装・大道具、本番までをまとめた、演目を問わず使える発表会準備ガイドPDFです。
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