夏の保育って楽しい反面、計画づくりはなかなか大変。
「毎年同じような活動になっちゃう…」「このねらいで合ってるのかな?」「暑くて外遊びも限られるし…」
そんなふうに、週案や日案づくりで手が止まってしまうこと、ありますよね。
特に5歳児は、できることがグンと増えて、友達との関わりも深まる時期。
せっかくなら、この“今だけの育ち”にぴったりな活動を届けたいところです。
この記事では、「季節×子どもの発達」に注目しながら、7月・8月の活動アイディアや、指導案の文例を一部ご紹介します。
週案・日案づくりのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
「週案・日案の作成に時間がかかり、文章が思いつかない」、「活動のネタや広げ方が分からずワンパターンになってしまう」と悩んでいる保育士さんへ
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・そのまま週案や日案にコピペできる文例が多数掲載
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夏だからこそできる!5歳児の「今」を活かす活動とは?

5歳児は「自分の力でやってみたい」時期
5歳児は、これまでに培ってきた経験や関係性をもとに、自分で考えて行動したいという気持ちが強くなってきます。
自分のアイデアを言葉にしたり、友達とルールを決めて遊びを発展させたり、活動の中で“目的意識”をもつようになるのもこの頃です。
保育者は、ただ遊びを提供するだけでなく、「子どもが“自分で考えて選べる”余白をどうつくるか」「仲間と協力しながら、ひとつのことをやり遂げる経験をどう育てるか」
そんな視点がより求められる年齢です。
週案・日案づくりのヒント
5歳児の活動計画では、次のような視点を意識してみてください。
- 目的やねらいが“子どもの思考や関係性の発展”に結びついているか?
- 活動の中に“試してみる→振り返る”流れがあるか?
- 保育者はどこまで手を出すか、どこを見守るか、役割が明確か?
週案・日案を「活動の流れを書くもの」から、「子どもたちの成長の道筋をつくるもの」へ。
この視点の切り替えが、5歳児の夏をより豊かなものにしてくれます。
5歳児の週案・日案で大事にしたい3つの視点

週案・日案を“作業”で終わらせないために
日々の計画を書くとき、「ねらい」や「配慮」をどう書けばいいのか、迷うこともありますよね。
でも実は、週案・日案は“ただ予定を書くもの”ではなく、子どもたちの育ちを見立て、伸ばすための設計図でもあるんです。
特に5歳児の夏は、関係性・思考・感性が豊かに広がるタイミング。
その「今」に合わせて、週案・日案を組み立てるには、以下の3つの視点がとても大切です。
1. 子どもが考え、選び、動ける“余白”があるか
5歳児は、自分で考えて動くことを楽しめる時期です。
活動を一方的に“与える”のではなく、子どもが自ら関わりたくなる余白をつくることが大切。
- 材料を自由に選べるようにする
- どう遊ぶかを子どもたちが話し合える時間を設ける
- 試してみて“変えていい”空気をつくる
このような工夫が、活動の広がりを生み出します。
2. 友達と協力・共有する場面があるか
年長児にとって、友達とのやりとりは大きな学びの場です。
週案・日案には、友達と関わるプロセスをしっかり含めましょう。
- グループで一緒に何かを作る・調べる
- 役割を話し合って決める
- お互いの発見や作品を紹介し合う
こうした経験を通して、社会性・協同性・思いやりが自然に育ちます。
3. 体験の意味を“振り返る”時間があるか
活動のあとに、「楽しかったね」だけで終わらせないことも大切です。
子どもたちが、自分の体験を言葉にすることで、思考力や自己理解が深まっていきます。
- 「どうしてそう思ったの?」と問いかける
- 絵や言葉で“楽しかったこと”を表現する時間をとる
- 「もっとやってみたいこと」を聞く
この“ふりかえり”を通して、活動は“学び”へと変わっていきます。
5歳児の活動アイディア&指導案文例

活動①:夏のサバイバルゲーム 〜ルールを作って冒険スタート!〜
内容
園庭や保育室内に“サバイバルステージ”を設定し、子どもたちと一緒にルールを作りながらチームでミッションに挑む。
「地図を見てアイテムを探す」「謎を解いて次に進む」など、探検・クイズ・協力プレイを組み合わせた冒険型ルール遊び。
ねらい
- 友達とルールを確認し合いながら、目的に向かって協力して遊ぶ
- 試行錯誤しながら挑戦する中で、思考力・判断力・意欲を育む
- 体を動かしながら達成感を味わう
子どもの姿
- 地図を囲んで「ここに行けばいいんじゃない?」とチームで相談する
- 「こっちにアイテムあったよ」と、友達に知らせながら走る
- 失敗しても「もう一回やろう」と前向きに挑戦し続ける姿が見られる
保育者の援助
- 活動前に子どもたちとルールを一緒に話し合い、整理する
- グループごとの進行に合わせて適度にヒントを出す
- トラブルが起きた時は「どうしたらいいと思う?」と問いかけて自分たちで解決する流れをサポートする
環境構成
- 園庭に「基地」「アイテムゾーン」「ミッションポイント」などのエリアを分けて設置
- チームカラーの腕章・マップ・カードなどの小道具を用意し、物語性を演出
- 室内でも展開できるよう、廊下やコーナーを活用した設定を準備しておく
活動②:夏のカフェごっこ 〜メニュー開発から開店まで〜
内容
子どもたちで「どんなカフェにしたいか?」を話し合い、メニューやお店の名前、装飾などを決めて準備。
製作でメニューや料理(フェルトや紙粘土など)を作り、店員役・お客さん役を交代しながらカフェ体験を楽しむ。
ねらい
- 友達と相談しながら、役割を分担して一つの目標に向かって取り組む
- 自分の考えを言葉や製作で表現する楽しさを味わう
- ごっこ遊びを通して、社会的な関わりを楽しむ
子どもの姿
- 「アイスにフルーツのせたらどう?」「名前“夏のカフェ”にしようよ」と意見を出し合う
- 注文を取る時に「いらっしゃいませ」「なににしますか?」と自然に言葉が出る
- お客さんになった子が「おいしかった〜」「また来るね」と満足そうにごっこを楽しむ
保育者の援助
- 子どもたちが決めることが多くなるように、選択肢や提案を引き出す声かけをする
- メニュー表や看板など、製作活動で困っている子にはヒントやお手本を見せる
- 準備や片付けも含めて「本物のカフェみたいだね」と気持ちを盛り上げる
環境構成
- 室内に「注文コーナー」「キッチン」「イートスペース」などのエリアを用意
- カウンター風の机やテーブルクロス、小物(メニュー表、コップなど)でリアル感を演出
- 一人ひとりの役割カード(店員・コック・案内係・お客さん)なども用意するとスムーズに進行できる
夏の遊び・活動を広げたい方へ

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5歳児 夏の遊び・活動案
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- 活動案ごとに
・ねらい
・子どもの姿
・保育者の援助
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などが詳細に書かれているので、日案・週案にそのまま使えます。
- 活動案ごとに
- 特徴その2:何度も繰り返し楽しめる発展アイデア(遊びのマンネリ化防止!)
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まとめ
5歳児にとって、夏はただ楽しいだけでなく、「今」だからこそできる経験の宝庫。
ルールのある遊びやごっこ遊びを通して、考える力、協力する力、表現する力など、たくさんの学びが広がっていきます。
この記事やPDFが、日々の保育にちょっとしたヒントを与えられたら嬉しいです。
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