春は新しい環境に慣れながら、季節の変化を感じる大切な時期。5歳児クラスでも、春ならではの遊びを楽しみながら、成長につながる活動を取り入れたいですよね。
しかし、「指導案(週案)を考えるのが大変…」「春の活動は何をすれば良いの?」と悩むこともあるはず。
本記事では、5歳児の週案をスムーズに作るコツ、すぐに使える文例、春の遊びの考え方をまとめました!
指導案作成の負担を減らしながら、子どもたちと春を楽しめるよう、ぜひ活用してください。
5歳児の週案をスムーズに作るコツ

週案を毎回ゼロから考えるのは大変ですよね。
ここでは、効率よく作成するための4つのコツ を詳しく紹介します!
1. テーマを決めると書きやすい
指導案を考えるときに、まず 「春の自然」「生き物」「季節の行事」 など、大まかなテーマを決めるとスムーズに進みます。
例えば…
- 「春の花」をテーマにすると → 「桜の観察」「たんぽぽの綿毛を飛ばす」など活動が考えやすくなる
- 「春の生き物」をテーマにすると → 「ちょうちょの製作」「ダンゴムシ探し」など自然と活動が決まる
2. 子どもの最近の興味を観察する
「今、子どもたちは何に夢中になっている?」 を意識してみましょう。
子どもたちの会話や遊びの様子を観察すると、自然と活動のヒントが見えてきます。
例えば…
- 外遊びでダンゴムシを探している → 「ダンゴムシの観察」や「ダンゴムシの製作」を活動に取り入れる
- お散歩中に「桜がキレイ!」と言っていた → 「桜の花びらアート」「桜の歌を歌う」
3. 月間計画を意識して「つながる活動」にする
1つの活動を単発で終わらせず、週ごとに関連付けると、子どもが深く学べる+指導案も作りやすい というメリットがあります。
例えば…
1週目:「春の花を観察しよう!」(自然散策)
2週目:「桜やたんぽぽの絵を描こう!」(製作活動)
3週目:「春の花が出てくる絵本を読もう!」(言葉の活動)
4. まず「ねらい」か「活動」だけを決める
「指導案を書くとき、どこから手をつければいいの?」と悩むこともありますよね。
そんなときは、「ねらい」か「活動」のどちらか だけを先に決めてみましょう!
例えば…
- 「子どもたちに春の自然に触れてほしい!(ねらい)」 → じゃあ「花や虫の観察」を活動にしよう!
- 「春らしい製作をしたい!(活動)」 → じゃあ「桜のちぎり絵」を作ろう!
すぐに使える5歳児の週案の文例

ここでは、春にぴったりな 週案の具体例を紹介します。
① 春の自然探索(お花見・植物の変化を観察)
活動
- 園庭や公園で春の植物(桜、タンポポ、新芽など)を見つける。
ねらい
- 季節の変化を感じ取り、自然に対する関心を深める。
- 「なぜ花が咲くのか」「どうして葉の色が変わるのか」など、興味を持つ。
子どもの姿
- 「桜の花が昨日よりたくさん咲いてる」と日々の変化に気づく。
- 「タンポポの綿毛が飛んだよ」と植物の成長に興味を持つ。
保育者の援助
- 「昨日と比べて何が変わったかな?」と問いかけ、興味関心を広げる。
- 「どんな花が咲いているかな?」など、子どもが気付きを持てるよう声をかける。
環境構成
- 拡大鏡や観察シートを用意し、じっくり見て記録できるようにする。
- 植物図鑑を準備し、子どもが調べることができるようにする。
② 春の生き物探し(ダンゴムシ・ちょうちょの生態観察)
活動
- 園庭や公園でダンゴムシやちょうちょの生態を観察し、動きや特徴を記録する。
ねらい
- 身近な生き物の動きや特徴を知り、命の大切さを学ぶ。
- 「ダンゴムシはなぜ丸くなるのか?」などの疑問を持ち、考える力を育む。
子どもの姿
- 「ダンゴムシってどこにいるの?」と住んでいる場所を探し始める。
- 「ちょうちょは花の蜜を吸ってる」と生態に気づく。
保育者の援助
- 「ダンゴムシは湿ったところが好きみたいだね」などとさらに興味を持てるような声掛けをする。
- 「このちょうちょの羽の模様、他のと違うね」と比較を促す。
環境構成
- ルーペや観察ケースを用意し、細部まで見られるようにする。
- 生き物の図鑑を用意し、発見したものを調べられるようにする。
③ 春の運動遊び(風を感じながら走る・リレー)
活動
- 風を意識しながら走る遊びやリレーを行い、風と一緒に体を動かす。
ねらい
- 風を感じながら体を動かし、自然との一体感を味わう。
- 友達と協力して走ることで、チームワークを育む。
子どもの姿
- 「風が強い日は走るのが大変」と環境の影響を感じる。
- 「○○ちゃんにバトンを渡すよ」と友達と連携する。
保育者の援助
- 「風がどこから吹いているか、感じてみよう」と気付きを促す。
- バトンの渡し方を見せ、スムーズな受け渡しをサポートする。
環境構成
- 広いスペースを確保し、安全に走れる環境を作る。
- 軽いスカーフなどを持ち、風を視覚的に感じられる工夫をする。
④ 春の野菜の種まき(園で育てるプロジェクト)
活動
- 春に植えられる野菜(トマト、ラディッシュなど)の種をまき、成長を観察する。
ねらい
- 植物の成長過程を知り、育てる喜びを味わう。
- 水やりや手入れを通じて責任感を育む。
子どもの姿
- 「小さな種から芽が出たよ」と成長の変化に驚く。
- 「もっとお水あげたい」と世話を楽しむ。
保育者の援助
- 「どんな世話をすると元気に育つかな?」と考えるきっかけを作る。
- 野菜が育つ過程を写真や図鑑で見せ、興味を広げる。
環境構成
- プランターや畑を用意し、子どもたちが世話しやすい環境を作る。
- 絵日記を作り、成長記録をつけられるようにする。
⑤ 春の製作(ちぎり絵で桜の木を作る)
活動
- 桜の花びらをイメージして、ピンクの紙をちぎり絵で貼り付け、春の風景を作る。
ねらい
- 指先を使った細かな動きを経験し、巧緻性を高める。
- 自然を見て感じたことを表現する楽しさを知る。
子どもの姿
- 「花びらはふわふわの形にしたい」と工夫する。
- 「ここにいっぱい貼ると桜が満開になるね」と完成を想像する。
保育者の援助
- 「花びらの形はどんなふうかな?」と具体的に考える機会を作る。
- 紙をちぎる方法を見せ、力加減の調整を促す。
環境構成
- 色の異なる紙を用意し、自由に選べるようにする。
- 実際の桜の写真を掲示し、イメージしやすくする。
5歳児の春の遊びを考えるポイント

春は、新しい環境や自然の変化に満ちた季節。子どもたちが興味を持ち、遊びを通して学びを深めるためには、遊びの作り方や考え方が重要になります。
ここでは、ワクワクする春の遊びを考える3つのポイントを紹介します!
1. 春ならではの「変化」に気づく遊びを取り入れる
春は、草花が芽吹き、生き物が活発になり、気温が変化する 季節。
子どもたちがこれらの変化に気づき、自分なりの発見を楽しめる遊びを考えましょう。
例えば…
- 「昨日と今日で何が変わったかな?」 → 植物や天気の変化を見つける活動
- 「春のにおいを探そう」 → 花や土のにおいを感じる遊び
2. 五感を使った体験を大切にする
春の自然は、視覚・触覚・嗅覚・聴覚・味覚を刺激します。五感をフル活用する遊びを考えてみましょう。
例えば…
- 視覚:「春の色を探そう」(ピンク、黄色、緑など)
- 触覚:「春の草や花びらに触ってみよう」(柔らかさや感触を楽しむ)
- 嗅覚:「春のにおいをかいでみよう」(花・土・雨上がりの空気など)
- 聴覚:「春の音探し」(鳥のさえずり、風の音)
- 味覚:「春の食材を味わおう」(イチゴ・菜の花・新じゃがなど)
3. 遊びが発展するように工夫する
遊びが一回で終わらないよう、継続して楽しめる仕掛けを作るのもポイントです。
例えば…
- 「春の自然図鑑を作ろう」 → 春の発見を絵や写真に残し、毎日更新
- 「春の生き物を育てよう」 → カブトムシの幼虫・オタマジャクシ・モンシロチョウなどを観察
- 「春の遊びを競争にしよう」 → 風を感じる「風船リレー」「紙飛行機飛ばし大会」
5歳児の春の保育アイデア集

春ならではの 自然・気候・生き物・食べ物を活かした遊びを取り入れることで、子どもたちの感性や探究心を伸ばすことができます。
ここでは、すぐに実践できる 春の遊びアイデアを紹介します。
1. 春の自然探索ゲーム(春の宝探し)
ねらい:春の自然に興味を持ち、発見する力を育てる。
遊び方:
- 「○○を探そう」(例:ピンクの花、いいにおいのするもの、ふわふわの葉っぱ)
- 見つけたものを記録し、友達と発表し合う。
発展:「見つけたものをスケッチしてオリジナル図鑑を作る」
2. 桜の花びら集め&花びらアート
ねらい:桜の美しさに触れ、表現する楽しさを味わう。
遊び方:
- 桜の花びらを集めて、貼り絵や押し花にする。
- 「どの木の花びらが一番濃い?」「花びらの感触は?」と比較する。
発展:「花びらを水に浮かべて色水遊びをする」
3. 春の色探し&オリジナル絵の具作り
ねらい:自然の色彩を感じ、創造力を育む。
遊び方:
- 春に見つかる色を探して記録する(例:ピンクの花、黄色のたんぽぽ)。
- その色を絵の具で作り、大きな紙に「春の風景」を描く
発展:「葉や花をすりつぶして、自然の絵の具を作ってみる」
4. 風を感じるアート(風車・しゃぼん玉・カイト遊び)
ねらい:風の動きを視覚的に感じる。
遊び方:
- 風が吹いたら動く「風車」や「カイト(手作り凧)」を作る。
- しゃぼん玉を飛ばし、「風が強い日はどうなる?」と比較する。
発展:「風が吹かない日でも遊べる風遊びを考えよう」
5. 渡り鳥になりきりレース
ねらい:渡り鳥の生態を知り、模倣遊びを楽しむ。
遊び方:
- 渡り鳥のルートを学び、「日本から南の国へ飛ぶ」とストーリーをつけて走る。
- 羽ばたく動きを取り入れながら移動する。
発展:「鳥の種類によって飛び方が違う?」を調べる
さらに春の活動のアイディアや指導案の文例を探している方へ

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春の活動以外にも、
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・室内で行うルールのある集団遊び
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など多数あります。
まとめ
春の保育は、「子どもと一緒に発見すること」 が大切です。
先生自身も、子どもたちと一緒に 「春ってどんな季節?」 と考えながら、ワクワクする時間を過ごしてください!
この記事が 「指導案(週案)の作成に役立った!」「春の遊びのアイデアが増えた!」 と思ってもらえたら嬉しいです。
春の保育を、ぜひ楽しんでくださいね!
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