パネルシアターの作り方やおすすめ材料・画材|200作品作った保育士が解説

パネルシアターおすすめ材料と作り方|200作品作った保育士が解説

私は学生時代から200作品以上のパネルシアター作品を作り、国内外の様々な幼児施設でパネルシアターの公演をしてきました。

パネルシアターにはたくさんの魅力があり、パネルシアターを通してたくさんの子ども達とワクワクした時間を過ごしてきました。

この記事では、初めての方でもパネルシアターを作れるよう、作品を作る際のおすすめ材料や作り方、舞台の作り方を解説しています。ぜひご覧ください。

またブラックパネルシアターを作ってみたい方は、こちらを見てください。

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目次

【作品】パネルシアターのおすすめの材料・画材

パネルシアターの作品を作る為の材料・画材をまとめました。

パネルシアターの材料・画材 ①Pペーパー

Pペーパーには「並口」と「厚口」があります。

並口Pペーパーの特徴

並口のメリット

・安くてお手軽(厚口と同じ値段でも並口の方が枚数が多く入っている)

・初めて作る方や子ども達と一緒に作る際におすすめ

並口のデメリット

・薄い為、折れやすい(長期保存にはあまり向かない)

・重ねると下の絵が透けてしまう

厚口Pペーパーの特徴

厚口のメリット

・仕掛けを作る際や裏表に絵を描く場合におすすめ

厚口のデメリット

・並口に比べ、少しお値段が高め。

ちなみに私は全てのパネルシアターを厚口で作っています。

パネルシアターの材料・画材 ②絵の具

絵の具のメリット

・大きい絵(塗る範囲が多い)もすぐに塗ることができる。

・色を混ぜ合わせ、様々な色を作ることができる。

絵の具のデメリット

・乾くまで少し時間がかかる、乾かす場所が必要。

水彩絵の具

・準備、片付けが少し面倒。

・乾くと耐水性になる。

・手軽に使える。

学生時代に使っていた絵の具なので持っている人も多いのではないでしょうか?水性絵の具でも問題ないですが、アクリルガッシュやポスターカラーの方がPペーパーに塗った時の色の発色が良いです!

アクリルガッシュ

・乾くと耐水性になる。

ポスターカラー

・耐水性ではない。

・水性絵の具より発色が良い。

私は発色が良いので、ポスターカラーを使用していますたくさん作るのであれば、こちらのビンがおすすめ

絵の具は、水性絵の具、油性絵の具など一般的な絵の具は使用することができますが、ポスターカラーが一番おすすめです。

蛍光塗料

またブラックパネルシアターを作る際は、蛍光塗料で塗る必要があります。蛍光塗料は色を混ぜすぎてしまうと、綺麗に光らないことがあります。
色を混ぜて使いたい場合は、作った色を絵に塗る前に、Pペーパーの端に塗って、ブラックライトで照らしどのように光るか確認してから塗る事をおすすめします。

詳しいブラックパネルシアターの作り方はこちら

パネルシアターの材料・画材 ③マジックペン

マジックペンのメリット

・手軽ですぐに塗ることができる。

・細かい所を塗ることができる。

マジックペンのデメリット

・広い範囲を塗る時に不便。

・インクがすぐになくなってしまう。

水性マジック

色を塗る際におすすめ!

というか、マジックで色を塗るなら、ポスカ一択です!

様々な色や太さがあり、パネルシアターを作る際は上記のような太い種類がおすすめです。

乾く前にこのような水筆ペンを使うと、色を混ぜることができます。

優しいグラデーションができます。食べ物を描く時におすすめ!簡単にとっても美味しそうな色が塗れます。

他のペンで塗ることもできますが、種類によっては、塗りむらができやすいものもあります。初めて使うマジックペンの場合、画用紙などに塗り、塗りむらがないか確認すると良いと思います。

油性マジック

アウトラインを入れる際は、油性ペンがおすすめです。

少し太くアウトラインを入れると、絵が引き立ち遠くからもはっきり見えます。

通常は黒いマジックでアウトラインを入れますが、柔らかいイメージの作品などは茶色のマジックでアウトラインを入れると、優しく温かい雰囲気がよりでます。

パネルシアターの材料・画材 ④クレヨン

Pペーパーはクレヨンでも塗る事ができます。

クレヨンのメリット

・子ども達とパネルシアターを作る際にはクレヨンが便利。

・絵が優しい雰囲気になる。

クレヨンのデメリット

・絵の具やマジックペンに比べ色が薄い為、広い場所・大人数の前で演じる作品には不向き。

・広範囲を塗るには適していない。

通常のクレヨンでも塗れますが、くるりらという色鉛筆とクレヨンを合わせたような画材が、とても発色が良く描きやすいのでおすすめです。

パネルシアターの材料・画材 ⑤接着剤

PペーパーとPペーパーを貼り合わせるには、ボンドかパネルシアター専用の糊がおすすめです。

ボンドを使用する際は、紙にボンドを出し、Pペーパーの端を切って折り、簡易的なヘラを作って塗ると塗りやすいです。

パネルシアター専用の糊は、塗りたい所にそのまま塗ることが出来るので、手が汚れず、手軽に塗れます

パネルシアターの材料・画材 ⑥その他

・鉛筆(絵の下書きを写すため)

・はさみ

・カッター

・糸、針(仕掛けを作る場合)

【作品】パネルシアターの作り方

パネルシアターの作品の作り方を説明します。

パネルシアターの作り方 ①下絵を描く

パネルシアター

コピー用紙に絵を描きます。

絵に自信がない方や時間がない方は、インターネットで画像検索をして印刷したり、パネルシアターの本を購入し絵をコピーします。

パネルシアターの作り方 ②Pペーパーに絵を写す

パネルシアター

下絵の上にPペーパーを置き、鉛筆で下絵を写します。

Pペーパーは、裏表があり、触ってみてツルツルの方が表、ザラザラの方が裏です。

表も裏も絵を描くことができますが、表の方が絵の具の伸びが良いです。

(Pペーパーによっては裏表が分かりにくいものもあります。その場合はどちらでも大丈夫です)

パネルシアターの本を使って、Pペーパーに写す方は、慣れるまでは本の下絵を全て写した方が後程分かりやすいです(切る線や仕掛けを作る線など)

パネルシアターの作り方 ③色を塗る

パネルシアター

絵の具で塗る

水を少量含ませて絵の具で塗っていきます。水を含ませすぎると、にじんだり、色むらができてしまうので気をつけましょう

また色を混ぜて塗る際や初めて使う色は、Pペーパーの端に少し塗り、Pペーパーに塗った時どのような色になるか確認をするのがおすすめです。

マジック、クレヨンで塗る

マジックで塗る際は、色が濃く出やすいので気をつけて下さい。上記でも書きましたが、マジックの中ではポスカが断然おすすめです。ぜひ水筆を使ってグラデーションにも挑戦してみて下さい。

また細かい箇所を塗る際や時間がない時、子ども達と作る時はポスカや水性ペンなどで塗るのもおすすめです。

絵の具もマジックも乾くと少し濃くなるので、それを考慮して塗ると良いと思います。

絵が数枚ある場合は、色ごとに塗ると効率化を図れます。

パネルシアターの作り方 ④アウトラインを入れる

パネルシアター

絵が乾いたら、太めの黒の油性ペンを使い、アウトラインを入れます。アウトラインを入れることで、絵がはっきりして、遠くからでもしっかりと見えます。

パネルシアターの作り方 ⑤切る

パネルシアター

アウトラインに沿って出来るだけ余白を残さないように切ります。ただし手足や首、ひげなど細かい箇所もアウトラインに沿って切ってしまうと、折れやすくなってしまうので、細かい箇所は余白を残して切って下さい。

パネルシアターの作り方 ⑥仕掛けを作る

仕掛けがあるパーツは仕掛けを作ります。

【舞台】パネルシアターのおすすめの材料と作り方

舞台はボード(不織布が貼ってある板)とイーゼル(パネル板を置く台)が必要です。

ブラックパネルシアターに必要な舞台については、こちらをご覧ください。

ボード

手作りボードの材料と作り方

材料

・パネル布

・段ボール、発泡スチロール板

・布ガムテープ(粘着テープ)

・両面テープ

作り方

1,2枚同じ大きさの段ボールか発泡スチロール板を用意します。一般的なパネル板は110㎝×80㎝(55㎝×80㎝を2枚)ですが、好きな大きさでOK。厚いものがおすすめです。

2,表裏を決めます。段ボールに字が書いてある場合字がある方を裏、無地側を表(パネル布を貼る側)が良いです。(文字が透けて見えてしまうことがある為)

3、段ボールや発泡スチロール板を2枚合わせてガムテープでとめます。(表側のみ)

3、表の段ボールの周囲4辺と中央に両面テープを貼ります。

4,パネル布を両面テープを貼った所に、シワのないよう引っ張りながら貼ります。

5、裏返し、裏にきたパネル布をガムテープでとめます。

おすすめ既製品ボード

上記のように手作りをすることは可能ですが、材料を準備したり、作る手間がかかります。

その為、既製品がおすすめです。

イーゼル

イーゼルの代用の仕方

材料

・パネル布

・テーブルかホワイトボード

・目玉クリップ

作り方

机を立ててパネル布を垂らし、シワのないようピンと貼り、四隅を目玉クリップでとめます。ホワイトボードの場合も同様です。

(簡単に作れますが、傾斜がなく垂直な為、仕掛け(ポケットや重ね張り)がある作品は落ちてしまうことが多いです)

またブラックパネルシアターを行う際は、ブラックライトをかける場所が必要のため、専用のイーゼルが必要です。

おすすめの既製品イーゼル

上記のように簡単に代用することはできますが、デメリットが多いです。

(ブラックパネルシアターはライトがかけられないのでできない、机の傾きによっては作品が落ちやすい、机のサイズによっては舞台が大きすぎたり小さすぎたりするなど)

その為、既製品がおすすめです。

持ち運ぶ機会がある方や、コンパクトにしまいたい方はこちらがおすすめ。

小さく畳むことができるので、とてもコンパクトで使いやすいです。

パネルシアターの舞台セット(ボード、イーゼル)

ボード(ホワイト、ブラック)とイーゼル全て揃えたいという方は、こちらのセットがおすすめです。

乳児向けや少人数の子どもたちの前で行う場合は、こちらの小さなボードとイーゼルがおすすめです!

(下の画像の横の矢印を押すと、ボード、イーゼル、ケースを見ることができます)

まとめ 

パネルシアターは作る手間がかかり、作ろうと思っても中々時間が取れずに作れない方も多いと思います。

しかし一度作った作品は、長期間使うことができ、自分の財産となります。

また製作時間が取れない方は、子どもと一緒に作るのもおすすめです。私もよくクラスの子ども達とパネルシアターを作っていました。みんなで作って、みんなで発表し合う。とても楽しい活動になります!

子ども達とワクワクする時間を共有し合えるアイテムとして、ぜひパネルシアターを作ってみて下さい。

またブラックパネルシアターを作ってみたい方はこちらをご覧ください。

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この記事を書いた人

フリーランス保育士のいろどりです。
10年保育士をしています。
子ども達とたくさんの遊びを作り上げ、たくさんの子ども達とワクワクの時間を過ごしてきました。子どもも、保育士さんもママさんもパパさんも、みんながワクワクして、子どもと過ごす時間を楽しめるアイディアをこのサイトで紹介します。

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