発表会の練習が始まると、「どうやって子どもたちを集中させるか」「飽きないように練習を進めるにはどうしたらいいのか」と悩む保育士さんが多いのではないでしょうか?
特に3歳から5歳までのクラスでは、年齢による発達段階の違いもあり、同じ方法では上手くいかないこともしばしば。
でも、心配しすぎなくても大丈夫です!発表会の練習は「子どもたちが楽しみながら成長を実感できる」ことが一番大切なポイントです。そして、ちょっとした工夫で練習がぐっと楽しい時間に変わるんです。
この記事では、3歳、4歳、5歳児の担任保育士さん向けに、子どもたちが夢中になれる練習の進め方や、やる気を引き出す具体的なアイデアをご紹介します。
発表会が近づいても焦らず、子どもたちと一緒に笑顔で練習を進められるヒントをお届けします!
ポイント1:子どもたちがワクワクする練習の進め方(年齢別の工夫)
3歳児:遊び感覚で楽しく進める練習アイデア
3歳児は好奇心旺盛で、遊びながら学ぶのが大好き。練習もゲームやごっこ遊びを取り入れると、集中して取り組める時間が自然と増えていきます。
例えば、動物ごっこでステージ上を歩く練習や、リズムに合わせて体を動かす簡単な遊びが効果的です。
- 楽しむポイント:みんなで拍手をしたり、手をつなぐ場面を作って「一緒に楽しい!」という感覚を大切にしましょう。
4歳児:リズムや歌でみんなと楽しむ練習方法
4歳児になると、友だちと一緒に動くことや、音楽に合わせて歌うことに喜びを感じるようになります。ストーリー性のある動きや、少しずつ歌詞を覚えていく練習がぴったりです。
- 楽しむポイント:自由に表現できる時間を設けたり、面白い動きを一緒に考えさせることで、練習そのものが「遊び」のように感じられるよう工夫しましょう。
5歳児:ちょっとした挑戦がやる気を引き出す練習アイデア
5歳児は成長の意欲が高まる年齢。「みんなのリーダー」として役割を与えると、一層頑張る姿が見られます。
少し難しいセリフや振り付けに挑戦させたり、年下の子をサポートさせると自信が育まれます。
- 楽しむポイント:「すごいね!」「頼りになるね!」など、結果よりも取り組む姿勢を褒めることがやる気につながります。
ポイント2:飽きさせない練習方法の具体例
発表会の練習では、同じことを繰り返すと子どもたちが飽きてしまいがちです。
そこで、工夫を取り入れて練習そのものを「楽しい時間」に変えることが大切です。以下のアイデアをぜひ試してみてください!
① 遊び心を取り入れたウォーミングアップ
練習の最初に体を動かし、笑顔になれる時間を作ると、その後の練習もスムーズに進みます。
- リズム遊びゲーム:「ストップ&ゴーゲーム」を取り入れて、音楽が止まったらポーズを決める遊び。リズム感を鍛えながら楽しく準備ができます。
- ごっこ遊び:演目の内容にちなんだごっこ遊びを練習の一環に取り入れると、自然に役になりきる感覚が身につきます。
② 小道具や衣装でワクワク感を演出
子どもたちは目に見えるアイテムが大好き!練習の段階から小道具や衣装を取り入れると、モチベーションがアップします。
- 簡単なアイテムの活用:カラフルなスカーフや帽子を配るだけでも雰囲気が一変し、練習が特別な時間に感じられます。
- 手作り小道具:子どもたちと一緒に小道具を作る活動を練習に含めることで、思い入れが深まります。
- 「魔法のステッキで動きが変わる」遊び
保育士が持つステッキで動きを指示。例えば、「ステッキを振ったらみんなカエルになるよ!」など、瞬時に変身する練習を楽しみます。
③ 短時間の集中とリフレッシュを繰り返す
小さい子どもたちは長時間の集中が難しいため、練習を区切る工夫が必要です。
- 練習セッションを細かく分ける:10~15分ごとに休憩やストレッチを挟むと、練習への集中力が戻ります。
- ミニゲームでリフレッシュ:「間違い探しダンス」など、練習内容に関連した遊びを挟むと、練習の延長線上で楽しい時間が作れます。
④ ゲーム感覚で取り組む練習
子どもたちは遊びの中で集中力を発揮するので、ゲームの要素を取り入れると楽しさが倍増します!
- 「ストップ&ゴー」ゲーム
音楽が流れたら踊り始め、音楽が止まったらピタッと動きを止める遊び。注意力とリズム感を養えます! - 「指導者チェンジ」ゲーム
子どもたちの中から1人を「先生役」にして、その子が次の動きを決める。自発性が高まり、全員がリーダーシップを体験できます。 - 「間違い探しダンス」
練習の中にわざと違う動きを混ぜ、みんなでそれを探し当てるゲーム。観察力と集中力が自然にアップします。
⑤練習そのものをイベントにする
練習に特別な日を設けると、子どもたちのやる気がぐんと高まります。
- 「ミニ発表会」を開催
毎週金曜日や練習の最後に、保育士や他のクラスの子どもたちを観客にした「小さな発表会」を実施。成功体験が積み重なります!
ポイント3:やる気を引き出すコツ
子どもたちがやる気を持って取り組むためには、保育士がどのように関わるかが大きなポイントになります。
「上手にできるか」よりも、「楽しんで頑張れた!」という成功体験を積むことを目指しましょう。
以下は、やる気を引き出す具体的な方法です。
① 目標をわかりやすく伝える
子どもたちは「何をすれば良いか」を明確に伝えられると、行動しやすくなります。
- 日替わり目標を設定:「今日はみんなで大きな声を出してみよう!」「最後まで笑顔で踊ろう!」といった簡単で達成しやすい目標を一緒に決めましょう。
- ゴールを見える化:練習の進捗を図にしたり、シールを貼る仕組みを作ることで、「あと少し!」という達成感を共有できます。
② 褒める&ご褒美を効果的に活用
子どもたちは、褒められることでやる気がどんどん高まります。
- 具体的に褒める:「○○ちゃん、今日のステップがすごくキレイだったね!」など、何が良かったのか具体的に伝えましょう。
- 小さなご褒美を用意:練習の最後に「先生のハイタッチ」や「特別シール」を配るだけでもモチベーションがアップします。
③ チームワークを意識させる
クラスで取り組む発表会だからこそ、「みんなで作り上げる楽しさ」を感じさせる工夫が大切です。
- クラス目標を設定:全員で声を合わせる場面を作り、「みんなで成功させる喜び」を体験させましょう。
まとめ
発表会の練習は、子どもたちの成長を感じられると同時に、保育士としても多くの学びを得られる時間です。
しかし、進行や準備に追われるあまり、つい「完璧な発表会を目指さなければ」と感じてしまうこともあるかもしれません。
でも、発表会の本当の目的は「子どもたちが楽しみながら成長を実感できること」。練習そのものが楽しい時間であれば、自然と笑顔あふれる発表会になります。
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